EXPECTED SIGNIFICANCE OF CURRENT RESEARCH SPONSORED BY PWSA (USA)

アメリカのPWS協会のホームページに、2008年度の研究支援の概要が公表されています。研究が進展して、治療法開発に結びつくことを祈ります。感謝です。

EXPECTED SIGNIFICANCE OF CURRENT RESEARCH SPONSORED BY PWSA (USA)
http://www.pwsausa.org/research/updatesResearch.htm
アメリカのPWS協会のホームページより

その中で、necdin遺伝子関連の研究は興味深いですね。解説を読むと、necdinと過食症との関連について、npyとの関係を研究進めていかれるようです。

http://www.pwsausa.org/research/updatesResearch.htm#Necdin
The Expression and Regulation of Necdin in the Mouse Central Nervous System: Relation to Hyperphagia

PWSの過食の原因ではないかとされるghrelinは、このnpyに作用して摂食促進するらしいので、何らかの関連が考えられるのでしょうね。しかし、単純にnpyを働かなくしても摂食自体には変化はないらしく、prader-willi症候群の死後脳の研究ではnpyは減少しているらしいので、PWSの過食のメカニズムは、なかなか解明されませんが、このような一つ一つの研究の積み重ねが、いずれ原因解明へ結びつくでしょうから、期待したいですね。necdinやghrelinは、何度も繰り返し書いていますが、日本人研究者さんの発見によるものですし、日本でも同様の研究をして欲しいと願うばかりです。