聖徳太子演奏会

夕方、天王寺駅で待合わせして、家族で御伺いしました。
最初に、オーストラリアのアボリジニの楽器のディジリドュを演奏されるKNOB(ノブ)さんが鈴を手に登場し、そのまま着座され、大きな角笛のようなディジリドュの演奏。初めて聞くディジリドュにちょっとびっくりしました。例えると、彼の演奏法は、お経をモンゴルのホーミーのような感じで唱えながら、車のエンジンのマフラーを暴走族の空ぶかしのようにふかす、びりびり響いてくるような、そんな不思議な複雑な演奏でした。彼の経歴もホームページhttp://www.knob-knob.com/見ると、とてもユニークですね。
そして、今日のメインの被爆ピアノの登場。
『ミサコの被爆ピアノ』(文・松谷みよ子)をテーマに、奇跡的に残った、広島原爆の爆心から1.8Kmのところで被爆したピアノを中心に、被爆ピアノをテーマに活動されている山田紗耶加さんの演奏、詩人の上田假奈代さんの朗読、先ほどのKNOBさんのディジリドュのコラボ。被爆ピアノは現在まで丁寧に調律して来られたので、演奏は普通のピアノと変わらない印象でした。でも演奏の後でお聞きした調律師さんのお話では、爆心から2Km範囲は、焼け野原となった状況で、よくこの状態で生き残ったと言われていて、その後の調律含めて、演奏できているという事自体が、奇跡なんだと感じますね。演奏された、山田紗耶加さんは、初めて被爆ピアノを見たとき、鍵盤の上のフェルトが熱で溶着してしまっている姿に涙があふれてきたそうです。改めて平和の大事さを感じる、記憶に残るライブでした。
その後、山田紗耶加さんのピアノ独奏、一般公募で参加されたアマチュアのピアノ演奏家たちの演奏会と続きました。(時間が遅くなったので、途上で退席)

ミサコの被爆ピアノ

ミサコの被爆ピアノ

聖徳太子演奏会
http://www.shitennoji.or.jp/oshirase/ensou/ensou10.htm
主役は被爆ピアノ 
平成20年7月19日土曜日 
開演:午後6時30分
会場:四天王寺 仁王門

平和を願う灯りの下に、広島で被爆し60年を経て修復されたピアノをお招きし、ピアノ演奏・合唱・朗読などをとおして、核廃絶地球温暖化防止について、ご一緒に考えましょう。