個人面談

夏休みまで、あと数日。アーチャンは1学期は、一日だけ風邪ひきで休みましたが、毎日がんばって登校しました。
今日は午後4時から小学校で個人面談。最初に、たんぽぽ教室の方で面談、その後で担任の先生と面談しました。

たんぽぽ教室にて
最近、算数の授業はそのままでは付いていけないので、掛け算の一桁のプリントは自信があるしやり遂げる達成感があるので、そればかりしている様子。K先生が今日は足し算のプリントしようと勧めていただいて、カバンにも足し算用のブロックとプリント入れていただいたようですが、帰りしたくの際に確認すると、自分で出して、結局かけ算のプリントに入替えていたらしい(先生がアーチャンの為に、自由に、かけ算のプリント取れるように配慮いただいている為)
再度、たし算のプリント勧めると、「分からへん」と言って泣きべそ状態になったらしい。
少し算数の能力のところで、つまずき掛けている状態ですね。この辺りは、京都での療育の際に、教示いただいた、掛け算は足し算や引き算よりも、九九というリズムで、言葉として覚え易いところがあり、数概念として捉えて計算しないといけない足し算や引き算よりも一桁の計算では処理が早いらしく、その辺りで、負荷が掛かっているんでしょうね。
先週の療育の記録http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080712/ryouikuをプリントしたものお渡しして、現在判明してきたアーチャンの特性(ドット数の大小比較はできているので、数概念を扱う能力は壊れていないので、それを数字として表象する部分とのリレーションがまだうまくいっていないところ、そこがうまく働くようになれば計算課題は克服可能との予測、それと、数字の細部の判読が難しいところもあり、3と5や8のような似ている形の数字は間違えて読みやすい傾向もあり、それらも課題としてある等)について、こちらから説明をしました。
では、どのような課題を与えていけば、そのようなリレーションがうまく働くのか?については、まだ明確な方法は分かりませんし、たんぽぽ教室の先生方も、普通クラスでの授業の最初から最後までフォローしていただける訳では今はありませんので、どう対応すれば良いのか、達成感のある掛け算ばかりさせていても次のステップには行けないし、でも他の課題は負荷が掛からないかと判断難しいところ。
とりあえず、考えていただいたのは、足し算、引き算の繰り上がり、繰り下がりのある課題で、カード式で、覚えていく方法で試していく方針との事。
このような状態の子供に対しての有効なロードマップが無いのであれば、こちらとしては、アーチャンがどのような反応を示すのか、少し詳しく記録していただきたい旨御願いしました。新しい試みに対して、どのような反応をするのか、それを小学校、療育園、こころの未来研究センターそして私達で共有することで、次の展開が見えてくるように思うからです。
ここを乗り切れるかどうか、とても微妙な時期と感じますし、数概念自体の能力は壊れていないとの推測が、今の私達には希望としてありますから、うまくサポートしてやりたいと感じています。
それと、先日の絵本のワークショップで本読みをした時の問題点http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080713/workshopについてもプリントお渡しして説明しました。
生活面では、いろいろと成長が伺える様子ですし、それは私達家族もいくつか気付いていて、先生方と気付いているところについて確認して、共通理解を深めました。
一番大きいのは、周囲の雰囲気に合わす事が少しずつできるようになってきている事。行動面で間違いを指摘すると以前はなかなか反応が無かったり、ストレス感じさせたりしていましたが、最近、指摘すると、やはり固まったりもしますが、少し短い時間言われている内容を自分なりに考えている様子が見られ、それはとても大きな心の成長のように感じられますし、周囲の特にクラスのお友達の保育所以来の変わりない交流によるところも大ですが、本人なりの成長があるようです。このままうまく過ごせていければと思います。
と言う事で、2学期以降も現在と同じスタイルで、登校することに。よろしく御願い致します。

担任の先生と
算数の課題でも、グラフ課題のように視覚的に分かりやすい課題については積極的に授業に参加できているようで、グラフの色分けなど喜んで担当したそうです。
やはり得意な工作の課題や、習字なども説明いただきましたが、自信持って取り組めているところ感じる事ができました。
生活面で、5月の授業参観http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080530/artanartの際に気になっていた、机の位置を合わす事に、こだわりを見せていたところについて、お聞きしてみましたが、最近は無くなっているらしく、そうであればそこも成長の兆しと思われますが、ざっと見渡した感じの印象では、机の配置が、以前見た時の雰囲気に較べて、割と整然としていて、アーチャンの成長というよりは、環境面の変化の方が強いのではと感じるところもあり、もしくはその両方かもしれません。
たんぽぽ教室でお渡ししたものと同じプリントで、再度、判明してきた数概念のところなどこちらから説明、担任の先生にも、様々なかかわりの中で見えてくる反応のところ、出来る範囲で記録していただけるように御願いする。連絡帳への記載でも口頭での説明でも何でも結構です、よろしく御願い致します。

先週の工作の時間に作った木工のウサギさん
木を切って形作るところはまだ難しいので、最初に簡単なスケッチをして、先生のサポートを受けて何とか完成したようです。右側の二本の棒はウサギさんの家を表しているらしい。真中のピンクのものは、トイレらしく、そこにイチゴの形をした、たぶん石鹸置きみたいなものがあるらしい。周囲の釘は草を表現したもの。おしりの尻尾や耳の加工はアーチャンがしたらしい。

今週の工作の時間に作った粘土のトンボさん

習字の日の字