英国ドールハウス展
知人からチケット頂いていたので、午後気分転換で家族で出掛けてみた。
展示点数も多く、いろいろ興味深いところがありますね。とても楽しい展覧会でした。
アーチャンは猫や犬がどこにいるか、気になるみたいで、そればかり探していました。
作品の解説に、ドールハウス作りでも、建築を作る人、家具を作る人、カーテン類を作る人、フィギュアを作る人と細かく分業がされていて、違うジャンルのものは手掛けないというこだわりがあるらしい。
僕がランドスケープなどを考えたり作ったりする時に、いつもイメージしているのは、ドールハウスのように、見る人が、おもわず笑顔になってしまうような、場を作ることであるように思います。笑えない空間デザインは、僕は好きではないですね。
ドールハウスを見ていると、幼児の発達過程で見られるという、スケール・エラー的感覚http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20041218/artanartが、私達が大人になっても残っていて、それが心に蘇るのかもしれないですね。
縮尺が1/12という事で、何故1/12になっていったのか、詳しい解説は分りませんが、おそらくインチ・フィートの単位が12進法で数えるし、ドールハウスの元になる建築や家具などもインチ・フィートの寸法体系になじんだものだろうから、1/12という縮尺が、作りやすいし、スケール的に馴染み易いのでしょうね。10進法だと、10に対する分割は、(1、2、5、10)と4通りで、12進法だと、(1,2,3,4,6,12)と6通りあるので、いろいろ細かなスケールを作りやすい。
日本の昔の図面などでも、尺の寸法体系で作られていて、それを面でとらえて坪という単位で把握したりと、とても感覚的に掴み易いものとなっている。
日本の作家さんも作品展示されていますが、イギリスのドールハウスに較べて、調度品類のスケールが、きちんと作られすぎているように感じられて、少し馴染みにくい印象がありました。英国では各ジャンルの作家が分業して、一人で複数のジャンルのものを作らないというのも、そのあたりの、スケール的には統一感緩い方が、むしろリアルに感じられる事を経験的に共有していて、あえてそうしているのかもしれないですね。
1/12のファンタジー・ワールド
英国ドールハウス展
2008年3月26日(水)→4月6日(日)
http://www.daimaru.co.jp/museum/schedule/shinsaibashi/index.html
大丸ミュージアム心斎橋店のHPより引用