アートカレイドスコープ2007

今朝、打合せで北浜で降りて歩いていくと橋の上から、不思議なオブジェが見えてきました。気になって帰りにもう一度寄ってみて、橋の下に下りてみると、アートカレイドスコープの出展作品で、柴田美千里さんという作家さんの作品でした。会期終了後もあと一週間くらい延長して展示しているようです。携帯のカメラで写す。

柴田美千里さんの作品
点検用の橋の上のシマウマのトルソーと、橋の下のアーチのところ、フェンスで囲まれた中にシマウマと豹のトルソー。
動物柄をモチーフに、「顔」の消失したイメージは、先日見てきた、船場ビルディングの屋上の小澤さよ子さんの作品http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20070321/artと少し印象が似ている感じがします。個人的に感じた「大大阪に会いたい」という展覧会の大きなコンセプトに含まれる、その時代の様式としてのアール・デコの表現を意識化しているようにも思います。「顔」を失う事による気持ちの悪さと「顔」や人間的なスケールに依存しなくてもよくなった都市の快適さや、生産性の高さのようなものが同時に見えてきます。
以前、docomomo100選展http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20061028/art2で見た、1921年建設の京都西陣電話局(現在は西陣IT路地(SOHO)として使用されています。http://it-rouji.net/facility/index.html)のファサードデザインの中に、その時代の雰囲気を強く感じましたが、そのイメージとのつながりのようなものもあると思います。