アートカレイドスコープ

打合せで梅田に出たので、帰りに会場の一つの、大阪駅の北側の工事用仮囲いの作品を見にいってみた。

大阪・アート・カレイドスコープ2007
大大阪にあいたい。
http://www.osaka-art.jp/genbi/exhibition/kaleido_07/kaleido2007-about.html


日本工業大学 小川研究室の小川次郎さんの作品
ありえたかもしれない現実へ2

仮囲いの鉄板のパネルに凹凸が付けられ、それとアートカレイドスコープの全体テーマの大大阪(経済の良かった頃の近代大阪のことらしい)に関連つけて、水路のイメージが歪められて描かれている。街行く人はまったく興味なく素通りして行き、その疎外感が良い感じを出しているが、コンセプトと表現を結びつけるものが強引すぎて、もしくは短絡的すぎて、見るものに負担を強いるものとなっているのも、素通りの原因かなと思いますね。
もう一箇所の、原倫太郎+原游の仮囲いの表現は、一寸法師の物語を自動翻訳で英語にして、誤変換のおかしさをもう一度日本語にしたもの。オリジナルの物語には真面目な絵がモノクロで描かれ、誤変換の奇妙な物語には、そこから触発されたデタラメな冗談絵が描かれている。でも、許容しがたいような内容の言葉が出てきたらどう処理するのか?みたいな興味というのか、むしろその辺りを誘発するような切込みが無いと、思いつきのレベルで終ってしまうだろう。でも、笑える。

匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~

匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~

http://www.hfj-ami.jp/kaguya/kaguya1.html
においをかがれるかぐや姫のHP