奈良公園

prader-willi2006-11-12

妻子は朝から奈良公園へ。僕は家で仕事。
正倉院展と「応挙と芦雪」展とを見てきたようです。奈良公園で鹿の子に煎餅をあげるのがアーチャンの楽しみ。あげたいのと、怖いのとが混じり合って、いつも少し緊張して煎餅をあげてます。画像は今年の5月のもの転用。(カーチャン、写真撮ってこなかったので)
大型の動物に自然に触れ合えて、尚且つ美術館や、街歩き散策など出来るところは、なかなか無いでしょうね。
スタンプラリーが催されていて、景品の大きな風呂敷をゲット。タダでは決して帰ってこないな。
以前書いた、奈良公園の鹿の話、再録。この話は不思議な感じがあって好きですね。

奈良公園の鹿も不思議な運命を辿ってきたようですね。
以前、自然公園法の関係で県庁と協議して、その解釈の違いで延々議論して、疲れて平日の夕暮れ、まっすぐ駅に向かわず、頭冷やそうと公園通っていた時、観光客も居なくなった公園で、ムシャムシャ草を食べている無数の鹿の群れに遭遇して、また背後の歴史的寺院とが重なり、それまでの論争も忘れジーンときて、呆然とした経験があります。「一体何時の時代から鹿と人間が、こんな不思議な関係作って生活してきたんだろう?」それですぐに奈良公園の成り立ちについて書かれた著作読んでみたのですが、実に不思議な事件の記述もありました。以下はその引用。

奈良公園の鹿もこの維新のとき、絶滅寸前まで追い詰められたことがあった。古い習慣、古い権威を破壊しようとしたのが、維新の一面でもあったので、春日大社の神鹿もその対象者とされたのである。神鹿は春日大社の西につくられた柵内におしこめられて虐待され、七百匹をこえたという鹿が一時は三十八匹までへったといわれている。(中略)数年して、この木の柵がくさり出すと、鹿は競って脱出した。

日本の自然公園―自然保護と風景保護 (1981年) (相模選書)

日本の自然公園―自然保護と風景保護 (1981年) (相模選書)