「新撰組!」第44回「局長襲撃」を観る

ついに徳川幕府消滅。自身が信じた組織や社会が音をたてて崩れていく時、人はどのように処していくのか。永井尚志(佐藤B作)から新撰組改め、新遊撃隊配下を命ぜられる近藤勇。命じた永井尚志も、これからどのように処していけばよいか分からず、あぐらかき苦悩する。徳川慶喜の思いつきのような命令で二条城警護に赴くが、水戸藩新撰組は不用と断られる。命令系統も曖昧混乱する。自分が信じてきたものの、あまりの次元の低さに傷つきながら、もうここにしか居場所はないと覚悟を決めた近藤勇は元の「新撰組」の名称に戻してしまう。
混乱の中、原田左之助がお腹の子に、前の将軍、徳川家茂の「茂」の字を当てるところ、明るい未来を子に託す思い、よく伝わるだけに悲しい。
あと5回、来週もつらいタイトル。