「新撰組!」第13回「芹沢鴨、爆発」を観る

今日は何も考えたくない日。ただボーと観ている。それでも、いろいろと感じるところはある。
芹澤鴨との巨大な焚き火を前にしての睨み合いは、こちらも緊張する。「火」「水」「大気」「土」というプラトン四大元素説的なイメージが僕の頭をぐるぐる巡る。寒い夜の白く凍える息は「大気」を強調し、常に近藤勇に投げつけられる「農民」の身分の呼称は「土」に親しく、それらが、ラストの門徒達から、猛烈な火力によって火照った体を冷やす為にぶっ掛けられた桶の水によって、ばらばらな要素がまとめられ、新しい命を吹き込まれるように、輝いて見えた。
沖田総司が案内する宿の暖簾に描かれた多面体は、正六面体の等角投影図であった。正六面体はプラトン立体では「土」を表すとされるから、近藤勇をある意味で象徴していたのか、と何となく思ってしまう。
アーチャンの名前も、四大元素説のイメージで命名した事を思い出した。新しい命が輝いてくれますように、祈る。