バッハ:初演の楽譜、80年ぶり日本で発見

http://www.mainichi.co.jp/news/journal/photojournal/today/03-08.html
毎日新聞より

http://www.sankei.co.jp/news/040403/bun031.htm
サンケイ新聞より(こちらの画像は手袋が大きなお世話系で、面白い)

たまたま偶然、この鑑定された小林義武先生の著作「バッハ復活」が図書館に届いたので昨日受け取る。僕は楽譜は読み取れないが、挿入されている楽譜の画像みているだけで、そのリズムが伝わってくる気がする。僕の場合は本は読むというより、そういうポイントになる部分を眼でなぞるという感じに近い。心に残るというか手掛かりになるポイントがないと、読んでいても広がりがないし。そして楽譜見ながらレコードやCDの無かった時代には音楽の質感はどんな風に伝承されてきたんだろうと、想像する。今日の記事からも、発見の感動がリアルに伝わってくる。
僕の場合、建築とかのデザイン関係の図面作成する訳だけれど、現在では、ほとんどがCADで描き、提出もネットで送って、画面上で打合せする事も多い。便利といえば便利だし、それによって在宅ワークも可能になっているから、ありがたいけれど、やはり手書きの潤いのある図面には、質感において遠く及ばない。
楽譜の場合は、表示としてはデジタル的なものだから、文字と質感の中間体のように感じられて面白いですね。建築やランドスケープも、そんな風に文字と質感の中間体のように指示できれば面白い。地図や図面を読んでから空間を体験すると明らかに読み取りの深さが違うと思う。認識や言葉による伝達とアナローグな世界の経験の質感とは分離することは、もともと出来ないことだから。文字自体も物質で構成されるという面白さもある。どこかで繋がっているんだろう。