『棒馬考』エルネスト・H・ゴンブリッチ著を読む(借りる)

建築家の難波先生お勧めの本、何冊か図書館に予約していて、そのうちの『棒馬考』という本が届いた。棒馬(ホビーホース)を手掛かりにイメージの読解を試みている。
一部引用

普通棒馬は子供部屋の隅に甘んじて置かれていて、美的な野心とはまるで縁がない。実際、無用な装飾は拒否して、ほうきの柄の本体と、ちょうどその上端の目印となってた手綱をつける場所として役立っている彫刻された馬の頭の部分だけあればよしとしている。こんなものにどう話しかけたらよいのか。これを「馬のイメージ」として描写すべきだろうか。(中略)馬の代替物なのか。さよう。その通りである。おそらくこの文言のなかには隠れた意味がある。

デザインだけでなく、広く思考する際のてがかりとなりそうである。「さよう」という翻訳の部分がいかにも格調高い雰囲気で結構な感じです。
棒馬(ホビーホース)では無いが、最近乗馬ブームの影響で面白い製品もあるようだ。

「乗馬健康法」を家庭にも ジョーバ (松下電工
http://www.be.asahi.com/20040320/W16/0034.html
asahi.com Beクリーンヒットより

もう馬の首さえもなく、馬を視覚的にイメージさせるものは、ほとんど無いが、ぎりぎり、これも「馬」なんでしょうね。