『ゲーデル・エッシャー・バッハ』ダグラス・R・ホフスタッター著を読む(借りる)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4826900252/ref=sr_aps_b_/249-4157993-6145938

最近たまたまバッハに興味を持ち、図書館でバッハの本借りていた。建築家の難波和彦先生が、新入生向けに読むべき図書を数冊挙げておられ、上記の本もあったので、予約しておいた。765ページで2段組の本が受け付けカウンターに出てきた時、あまりの分量に、即返そうと思ったけれど、我慢した。飛ばし読み以外、無理ですね。
テーマはカノン奏法的な無限循環構造のようです。ゲーデルはそれを数学で、エッシャーは絵画で、バッハは音楽で、表現しようとしたんだろう。ここにも内部観測的な視点がある。内部観測の考えのガイドも難波先生からだったから、少し我慢して読んで見よう。著者の御名前のようにタッターとはいきそうに無いけれど。
概要から一部引用

第12章 アリアとさまざまの変奏
形式的にはバッハの「ゴルトベルク変奏曲」に基づき、内容的にはゴールドバッハ推測のような数論の問題に関連づけた対話である。この異種混合の主な目的は、無限の空間を探求するというテーマには多数多様なバリエーションがあるという事実から、数論の精妙さが生まれたことを示すところにある。そうしたテーマのあるものは無限の探求へと導き、またあるものは、有限の探求へと導く。そして他のものは、両者の中間に漂っている。

概要だけで充分な感じもするが、本文の対話がアキレスと亀の対話というのが、面白い。ゴルトベルク変奏曲不眠症の貴族がバッハに眠る為の曲を作らせ、それをゴルトベルクというハープシコードチェンバロ)奏者に毎夜演奏させていたらしい。しかも同じ曲では飽きるから30種類(もしくは44)もの変奏曲のなかから。へえ-ですね。
面白すぎて、こんなん読んでたら仕事できんな。