江之子島文化芸術創造センター

大阪府立現代美術センターが廃止され、こちらに移転となったので、オープニング展を家族で見に行きました。

江之子島文化芸術創造センター
http://www.enokojima-art.jp/index.php
http://www.enokojima-art.jp/facilities.html

ここは、太田知事時代に発案され府有地売却に際して現地にある文化財としての大阪府工業奨励館附属工業会館(1938年建築)を再開発の分譲住宅地内に、アートセンターとしてコンバージョンする事を条件付けたコンペとして実施されたもの。事業者JVも決まりいざ着工となった時に、2008年のリーマンショックが起きてJVのうち1社が倒産し、不動産不況で計画は長期中断。ようやく再開し今年オープン。

外観写真
1920年代以降の近代建築のコンバージョンを仕事で何件かお手伝いした経験があるという事もあるのですが、この時代の建築は新しい時代に向けての希望に満ちている印象があり好きですね。このような感じでの保存活用は京都芸術センターのような素晴らしい先行実例がありますし、今後他でも同様の試みがされていくよう成功して欲しいですね。

オープニング展は、大阪府の施設ということもあり、過去の様々なアート系イベント(水都大阪や大阪キャンバス等)の記録展示がありました。
それからこのセンターのイメージキャラクターを作られた鈴木絢さんの「くるくるアート展」など。
展示とは関係無いですが、各展示室の換気が悪いのか揮発性の悪い成分が漂っていて、目が痛くなり喉も気持ち悪くなって、センター出てからも一日頭が重い感じがありました。
その為にほとんど集中して見ることができない状態でした。仕事柄、現場を見る機会が多いですが、こんなに刺激臭のきつい場所は初めてかもしれません。空気の濃度調査して、また使用された壁紙や糊や塗料の材料も調査した方が良いですね。