こころの未来研究センターにて療育

午後3時から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。
担当のITさんとIDさん、2名の方で見ていただきました。

今日の課題
1、パソコン課題
2、数の大きい小さい
3、物語の順番
4、どうするゆうきくん

今日も療育はアーチャン一人で受けて、僕たち夫婦はスクリーンの奥で待機。

2の、数の大きい小さい課題は、数字を色分けした時の反応を検証。一般的な色分け(注意させたい大きい数字を赤で、小さい色を寒色の青)の場合と、それを反対の色分けにした時の反応時間に差が有るか否か検証。差があるのであれば、文章題の場合も色強調の方法が効果あると考えられる。次回のテストと重ね合わせてみるとの事。
3の、物語の順番は、WISCテストhttp://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080830/ryouikuの際にうまくできなかった絵画配列の課題。これにソーシャルスキルレーニングの課題(トラブルが生じた際に、その場でどうする)を重ね合わせた問題で検証。
例えば、人がたくさん居るところにボールを蹴るシーンと、ボールがぶつかってしまったシーンをイラストで描かれたカードを見せて、その順番を物語として成立するように時系列で並べる。次にこういう場面でどう対処するか問い、回答させる。アーチャンの答えはカードを時系列に並べて、「危ない」と、概ね内容をフィードバックできた様子。WISCの問題では、3枚のカードでしたが、今回は負荷を小さくする為に2枚でした。10問の課題にうまく回答できた様子。一問だけ、橋の上から身を乗り出して、川に転落してしまうシーンの課題は、うまく順番を並べることができなかった様子。先週の療育の帰路、鴨川で遊んだことが楽しくて、そのイメージに引っ張られたのかもしれません。でも、橋から転落することの意味を理解していないのであれば、少し安全面で注意必要ですね。今まで大きなケガもしていませんから、余計に経験不足からくる無茶な行動につながるかもしれませんし。
4の、どうするゆうきくんは、ビデオで、ゆうきくんが困ってしまった場面を見せて、アーチャンだったらどうするか答える課題。(社会的場面課題)
友だちから借りた本を破ってしまい、それをあやまらないで相手に返したという場面。こういう時どうしたら良いかとの問いに、アーチャンは「ごめんなさい」と言えた様子。(ただし、ITさんから少しジェスチャーでヒント有りだったそうですが)
でも、ソーシャルスキルは高い様子なので、伸ばしていけるところとして着目していただいているようです。

休憩タイムにアーチャンは、今までここで作った紙粘土の工作に、マーカーで色を塗りました。極彩色のギョーザが出来上がりました。
来週は陶芸でお休み。またよろしく御願い致します。