こころの未来研究センターにて療育

午後3時から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。
担当のITさんとWさん(いつものIDさんはお休み)と、2名の方で見ていただきました。
今日は朝から京都に来て、祇園祭の山鉾の建方されているところ拝見して、それから京都芸術センターへ行き、それから烏丸御池駅ギャラリーで吉行さん一家の展覧会を見てと、とても気持ちの良い時間が過ごせました。それから療育だったので、アーチャン疲れるかなと思いましたが、元気一杯笑顔で取り組んでいました。

今日の課題
1、パソコン課題
2、ひらがな再生課題
3、おおきいのはどっち(概算課題)
4、うんぴつ

今日も療育はアーチャン一人で受けて、僕たち夫婦はスクリーンの奥で待機。

2、ひらがな再生課題は、後方ヒント再生条件の課題で、前回の前方ヒントの場合と回答に有意な差は無かったそうです。いずれのヒントの出し方でも定着していない文字は思い出せないし、既に知っている単語はいずれの場合でも反応が早いとの事。やはりヒントは前方、後方ヒントによらなくても、知っている言葉(例えば自分の名前、アーチャンのアとか)をヒントにするのが良いのではとの事でした。次回、一文字のみのテストをしていただいて、今までの結果と比較していただく予定。
3、おおきいのはどっち(概算課題)は、前回、パソコン画面での課題ではうまく出来なかったが、療育終了してから、IDさんと遊びの中で、ホワイトボード使っての指差し回答では、一桁課題は全て正解していたので、今日は、モニター使いながら、回答時間の測定はある程度無視をして、指差し確認して、それから回答側のテンキーを押すという形式で取り組んだそうです。結果、文字の似ている場合(例えば5と8とか、3と8など)や、数値が近い場合(7と8など)には、間違っていましたが、概ね正答できていて、とくに後半はよく出来ていた様子。
そこで、ITさんが、当初予定に入れていなかった、左右で異なるドット数の画像表示による大小判別の課題をしていただいたようですが、数字を見ての課題の場合回答時間が平均6秒程度掛かっていたのに対して、平均2〜3秒とかなり早く、また全問正答できたようで、そこからアーチャンの場合、数そのものを認識しているとされる脳の部分(頭頂葉の部分とされているようです)の機能が完全に損なわれている訳では無いと推測できるとのお話でした。これはとても今後に期待の持てる希望が感じられるお話で、お聞きしていてとても嬉しく感じました。この数の認知の部分と、数字による表象のところが今はまだうまくマッチしていないと思われるので、ここがうまく出来るようになれば、数の理解、数の計算の課題は克服できるのではないかとの事でした。
またドット数の大小判別の方法を活用して、ノンシンボリック計算タスクという方法があるらしく、それは表示される1枚目と2枚目のドット数を足した量が、3枚目に表示されるドット数より大きいか否かという課題で、これは就学前の児童でも正答できるものらしく、数字による計算の前段階と考えられているとの事で、これらの方法も次回以降、アーチャンにテストしていただいて、少しずつ数の理解を深めていただくようです。
アーチャンは、今日もよくがんばりました。レジュメへの感想のところ、ずっと同じ言葉ですが「たのしかった。」と書き込んでいます。楽しく学んでくれるとこちらも嬉しいですね。
来週は大学の行事でお休み、再来週は我が家の陶芸日でお休みという事で、次回は8月になります。またよろしく御願い致します。