財政再建プログラム試案

大阪府財政再建プログラム試案が今日、公表されました。
昨晩、橋下徹知事は、バラエティ番組に出演して「大阪は(企業誘致の結果)これから良くなるところです」「(水路整備して)水の都ヴェネツィアみたいにする」「御堂筋をイルミネーションでシャンゼリゼ通りのようにする」などと言っていましたね。
そのアイデア自体はまことに平凡ながら、大阪をさらに観光地化、魅力化するひとつの方法として実施していただきたいところですが(ほとんど大阪市内のことばかりだけれど)、その原資を福祉や教育予算の削減で賄うのでしょうか?そこのところは明確に意思表示するべきですね。
前の知事さんの時のプロジェクトとして、ひそかに公開されていた、現代美術センター移転に関わる事業コンペも、個人的には、中之島を美術館島的なイメージで形成していくには、曖昧な位置にあると感じますし、ランドスケープとしての戦略を持って欲しいところですね。これ自体もどんな風に展開していくのか今の情報からだけではよく分りませんね。府と市と協働して取り組むべき課題と感じます。

財政再建プログラム試案
http://www.pref.osaka.jp/zaisei/kaikaku-pt/shian/index.html

江之子島地区まちづくり事業コンペ」の審査結果について
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/17724.html

江之子島地区まちづくり事業コンペの実施について
http://www.pref.osaka.jp/kanzai/atochikatsuyo/atotikatuyo.html

大阪府立現代美術センター:統廃合の危機高まる文化施設 貴重な収蔵品、活用できるか
毎日新聞 2008年4月11日 大阪夕刊
http://mainichi.jp/kansai/news/20080411ddf014040027000c.html

閉鎖されれば、絵画や彫刻など約7600点ものコレクションは活用できるのか、大阪府が30年近く続けて全国的に高い評価を得てきた「文化の蓄積」が無に帰すのではないかと危惧(きぐ)されている

それと、少し前に気になって、知事宛てにメールさせていただいたことがあります。新しく大阪府の特別顧問になられた大学の先生のblog日記上の記述に対して、強い違和感があり、大阪府としてどう考えておられるのか、疑問に思ったからです。その後、回答も無く、記述内容に対する訂正もありませんでしたので、知事宛ての要望メールをここに転載致します。
本日公表された財政再建プログラム試案での、福祉切捨てに通じるものを感じてしまいます。

府特別顧問に対する質問
報道にて、大阪府の特別顧問のメンバーを知り、そのうちの、上山信一氏について、上山氏が個人で書かれているblog日記を検索して拝読したのですが、府民として、疑問に感じる内容の記載があり、訂正もしくは削除の指導を願いたいと思いました。

問題を感じた記述は下記の内容です。
2008年 03月 10日の日記から引用
http://www.actiblog.com/ueyama/54055

・福祉徴用の時代一部引用
「これからの行政の中心課題は福祉、介護、医療などの人的サービス分野だ。きめ細かいサービスの提供には手間と費用がかかる。しかも受益者がうるさい有権者である。手抜きはできないが財源とマンパワーには限界がある。特に医療は厄介だ。医療とは不思議なもので医療水準が向上すればするほど病人が
増える。検査で早期発見される。その上、弱い遺伝子を抱えた人たちが生き延びる。世代を重ねるごとに人類は病弱になるという説もあるほどだ。とにかく手間とお金のかかる病人が増えていく。かつて人は年をとると病気を抱え、寝たきりになりほどなく死んでいった。しかし医療が充実すると深刻な病気を抱え寝たきりで長生きする老人が増える。長生きは個人と親族にとってはうれしいことだがマクロの行政コストという意味ではバッドニュースである。」

上記の、この日記が書かれたのは、橋下知事が、顧問就任を要請されたニュースが流れた後と記憶します。
当方は、母が透析治療を受けていて、また、娘は先天性の染色体疾患で生まれ、家族が様々な形で医療や福祉の恩恵を受けていますので、感謝の言葉以外ありませんし、言われている主旨は行政運営上の問題点として、理解しますが、当事者としては、このような発言は、とても不愉快なものです。
私達のような存在を、行政にとっての、バッドニュースと感じておられる、もしくはそのように行政は感じているに違いないと、想像されている学者さんが、無報酬とは言え、顧問になられるのは、好きにしていただいて良いですが、せめて、上記のようなコメントに関しては訂正もしくは、削除の対応を指導いただきたいと思います。