「現代美術の皮膚」展を観る

バーチャンの透析お迎えして、午後遅くから出掛ける。国立国際美術館で、天の川ライブというのをやっているらしく、近いし、いきあたりばったりで出掛けた。屋外ライブの一組目を聞いてから美術館に入りましたが、展覧会自体はほとんど期待していませんでしたし、観客もほとんど居なくて、最後の方は僕達家族だけの状態でした。でも、この展覧会は僕はお薦めですね。小さい子供連れの家族には、刺激の強すぎる表現(例えば、ある女性作家さんは自身の顔の整形手術のプロセスを作品として提示している。かなりきつい)が含まれていて、R指定が要りそうな表現もありましたし、その点注意も必要ですが、とてもクオリティの高い展覧会でした。
11人の作家さんが出展していて、知らない作家さんばかりでしたが、少し時間を掛けてしらべてみたくなる作家ばかりですね。
林智子さんのベッドを使った作品は、家族で試して見ました。僕とアーチャン、カーチャンに分れて、光のイメージを定着してみました。アーチャンは何度も手を光にかざして不思議そうにしています。近くのテーブルには、和菓子の材料で作られたらしい、リアルな指や鼻がお皿に散らばっていました。
小谷元彦さんの皮膚みたいな骨みたいなオブジェや、黒い木の表面をポーラスに細工した作品はインパクトがあり、技術の高さが匿名性に近く、完成度の高い作品となっています。
ヤン・ファーブルさんはファーブルの曾孫さんらしく、それ故か、昆虫への強いこだわりがあり、玉虫を使った甲冑はいくら見ても見飽きませんでした。
レスリー・ディルさんの作品は、オブジェに髪の毛で文字を描いて、イメージとシンボル的なものとが、地続きになっている様を描いています。
その他の作家さんの作品も、魅力的なものがあり、印象に残る展覧会でした。

「現代美術の皮膚」展
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html