ハンス・ベルメール展
友人の経営するカフェ&ギャラリーの、シェ・ドゥーブルにて、ハンス・ベルメール展を見る。僕の手持ちの資料を展示品として提供していたし、今日が最終日だったので、見に行きたいけれど、ベルメールの作品は、子供にはきついので、どうしようか迷ったので、オーナーさんに電話で聞くと、たぶん大丈夫な内容との事だったので、覗いて見た。
ベルメールの銅版画をコレクションしている方の企画だったらしく、展示も、額なしで、素晴らしいコンディションのものが見れました。ビュランという銅版画の技法で作られた画面は、豊かな線の魅力に溢れていて、性的表現の事は、ほとんど気になりませんでした。ベルメールの銅版画製作には諸説あるらしく、いずれにしても、原版つくり自体はパートナーとの協働製作のようですが、日本の浮世絵と同じく、そんなディテールは、二次的なこととして、作品自体が魅力的でした。
ベルメールの大掛かりな展覧会を日本の美術館で、やるところは、おそらく現時点では、無いかもしれませんが、取り組んでいただきたい作家ですね。
2006年5月のポンピドゥセンターでの回願展
http://www.cnac-gp.fr/Pompidou/Manifs.nsf/0/A90DCCC5AB92A1C5C125706100340212?OpenDocument&sessionM=2.10&L=1&form=