ポリーヌ・モローの肖像(ギュスターヴ・モローの母)

モロー展のカタログ読み進める。彼の母の肖像の解説のところ、読んでいる。

ポリーヌはかなり若い頃から耳が聞こえなくなり、1870年の戦争の前には、完全に聴力を失った。それでも長年にわたって家事すべてをこなし、息子が制作だけに集中できるようにした。母にとって私はいつもでも2歳のままだ、とモローはよく語っていたという。耳の聞こえない母親に、彼は小さな紙片に自作品の意味を書いて説明している。(中略)
1884年7月31日の朝、82歳も間近なポリーヌがベッドのなかで亡くなっているのが見つかった。(中略)
母ポリーヌ、そして恋人アレクサンドリーヌ・デュルーは、モローの描く女性像の形成において重要な意味を担っている。
カタログ解説 蔦谷典子

年表読むと、14歳の時に妹を、30歳の時に師のシャセリオと人生の節目に愛する人を亡くしていて、作風にも影響があったのでしょうね。モローの絵画にさらに魅了される。