「新撰組!」を観る 第41回「観柳斎、転落」

ついに幕府直参になる近藤勇達。容保公からの命を受けた後、廊下で勇と土方が抱き合って喜ぶシーンは子供のように無邪気で可笑しいところ。でも来週には大政奉還のようだし、新撰組の梯子が一気に外されてしまうようだ。本物の武士になれたから、という理由で、今までの荒くれ者を縛る規律としての法度を改める勇。切腹した多くの隊士も浮かばれぬ。それが更なる混乱を招く事は必至。
西郷隆盛の「新撰組も幕府も敵ではない、敵は外国」に言葉失う観柳斎、墓場で若い隊士に襲われ哀れな最後を遂げる。
時代の終わり、室内のシーン、インテリアもどことなくぎくしゃくとした奇妙な感じ。それと雨のシーンも一切無くなってしまった。今まで繰り返されてきた「大地、大気、水、火」の四大元素のイメージも水が無くなりバランス失う。そう言えば、第39回「将軍、死す」での浅野薫を見逃した斎藤一の「浅野は橋から川に落ちた」嘘を言うくだりも言葉だけでイメージは無かったな。