画廊巡りする

今日はカーチャンの芸大の時の教授、持田総章先生の個展を観る。カーチャン同級生の作家の田中マリコさんも参加。

持田総章展2004
信濃橋画廊にて6月14日〜26日までhttp://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/01genbi-gal/01-genbi11-shinanobashi.html

その後、淀屋橋まで散歩して大江ビルの番画廊で、同じ大学で教授されていた、故泉茂先生の没後10年-1959〜1968 ニューヨーク・パリ時代の油絵展も観る。

泉茂先生の没後10年-1959〜1968 ニューヨーク・パリ時代の油絵展
番画廊にて6月14日〜26日まで
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/01genbi-gal/01-genbi06-ban.html

お二人とも、日本のミニマルアートの代表的な作家であり、作る方法に共通したセンスが感じられる。自動生成的な部分を見せながら、具体美術的なオートマチックな生成法とは異なり、あくまで人間が深く作品の成立に関わっているという印象がある。それ故に快適な印象の物もあるが、概ね何かが沈殿したような、少し重い無意識の層のようなものが、そこにはあるように感じた。アートによって現実を覚醒するのではなく、いつのまにか知らないうちに私達と繋がっている。

その後、食事してから、少しまた散歩して、The Third Gallery Ayaにて 澤田知子『ID400』展を観る。

澤田知子『ID400』展
http://www.threeweb.ad.jp/%7Eayay/home.html
The Third Gallery Ayaにて(2004.6.14〜7/8)

澤田知子さんのHP
http://www.e-sawa.com/menu/news.htm

今年の木村伊兵衛賞取られた澤田さんの作品集の出版記念展のようです。証明写真機で撮られた違う表情(別人のような)の顔の4枚一組の写真が縦横10枚並べられて100枚×4つの顔で400の顔が並ぶ。これもある意味で自動生成に近く感じられるが、人間とマシンと表現物質とが分かちがたく関係している。証明写真のパネルと併せて大きく拡大された4枚の同じ顔の写真が置かれている。これは五分刈りの頭と化粧の無い素顔。証明写真の顔の過剰な演出とのギャップを示すものなのだろうか。どちらも等身大の姿から逸脱して、それ故に心に響いてくるようだ。

一緒に廻った作家の田中マリコさんは宝塚シリーズでユニークな本とイラスト書いています。また新しいの執筆中とか。今まで書かれたものリンクします。興味ある方はぜひどうぞ。

田中マリコさんの著作 青弓社のHPより検索
http://search.pot.co.jp/cgi-bin/search/seikyusha/namazu.cgi?query=%93c%92%86%83%7D%83%8A%83R&Submit=%8C%9F%8D%F5&whence=0&idxname=www.seikyusha.co.jp

今日は楽しい画廊巡りでした。田中さん。また行きましょう。