ミフィーの塗り絵

prader-willi2004-01-12

毎週更新されています。http://www.miffy.com/
西洋の聖母子像と日本の浮世絵に表される母子像の違いについての、精神医学者の北山修教授(元フォーククルセダース)の論考「幻滅論」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622039680/qid=1073876991/sr=1-6/ref=sr_1_0_6/249-4376977-5710728
を、この絵見ていて思い出す。
西洋の聖母子像は母子が視線を合わせないものが多いようだ。日本の浮世絵の母子像はオモチャとかを介して視線や意識を通じ合わせているのが多いようだ。ただ、ややステレオタイプな彼の論点は注意して読まなければいけないとも感じる。幻滅=断念のプロセスを通じて人間が社会化されていくというストーリーは、分かりやすくて魅力的だけれど、人間の成長は、そのような通過儀礼的なものに依らなくても内部観測的な視線によって可能であるというのが、アートの持つ力でもあるのだから。
ミフィーでも、作者のブルーナさんの意図としての正面性があるから、登場するキャラクター同士がコミュニケーションする場面は、見たこと無いね。みんなこっちを向いている。