Makoto Morimura 

Makoto Morimura 
http://thethree.net/exhibitions/4553

午後、家族と伺いました。
先週の肥後橋のcalo&bookさんの展示も拝見しましたし、今日は地図のシリーズの新作でした。
前回、the three konohanaで拝見した作品に較べて絵画としてのイメージが明瞭になっていました。

前回展のレビュー
森村 誠 「Argleton -far from Konohana-」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20150607/art

新作を見ながら、バブル期に社費で行かしてもらった建築事務所協会のアメリカツアーで自由時間にメトロポリタン美術館に行き敬愛するモンドリアンのブロードウェイブギウギを観た時の記憶が蘇りました。
モンドリアンの最終的な到達点にオプアート的な視覚刺激とカオスではない偶然性の要素の組み入れを感じていましたし、今回の展示で、偶然性についての考えが深まりました。
カオスな物理的現象のなかに自由創作の可能性を観た具体美術のようなあり方とは別に、今回の作品のように複雑な都市の構造や人間の記憶のメカニズムと作る方法との偶然の一致に可能性を見出すことは、ルーティンな作業に見えながら常に新たなイメージを産み出す可能性を秘めていると感じます。