世界を変えた書物

大阪駅屋上での芋掘りのあと、グランフロント大阪のナレッジキャピタルへ。
[世界を変えた書物]展を観ました。

[世界を変えた書物]展
http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
http://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/main.html

入場無料だし、たぶんレプリカでちょこっとあるだけだろうけど、時間潰しにと思って寄ってみたら、これがたぶん全部初版本で、教科書で習ったような歴史上の人物や学説などの稀な本がずらずら展示されていました。
かつ写真撮影OK。
レギオモンタヌス「アルマゲスト」1496年(コペルニクス登場まで真実と信じられていた地動説をまとめた本)これは飾り文字やその地動説を説明する挿絵が尋常でなく無駄に美しい。
それに対してコペルニクス「天球の回転について」1543年はシンプルで淡々とした装丁であったり。
その後の物理学の変遷に関わる重要な発見の書物もほとんど並んでいました。
哲学書ではアリストテレスギリシャ語による著作集」1495年も飾り文字や文章の書体も凄く美しい。
活版印刷発明以後の書物ばかりですが、これは手書き書体のように見えました。
以前、ネットで見つけて驚嘆して、かなり影響を受けた、ゲオルギウス・アグリコラ「金属について(デ・レ・メタリカ)」1556年も想像力を刺激します。
原本の何が違うのか思いましたが、やはり大きさの感覚であったり、紙の質感であったりでしょうか。
私の好きな建築系では、ルドゥーのショーの製塩所のランドスケープなどが納められた「芸術、風俗、法制の関係のもと考察された建築」1804年がこれも尋常でなく美しい。
大きな挿絵は銅版画でプレートマークのエンボスがとてもきれいでした。
磯崎新さん監修のルドゥーの本は図書館で見ましたが、やはりレプリカの比では無いですね。
パラーディオ「建築四書」1570年も夢のような挿絵でした。
全部で何点あるんだろう。
もう1回行ってじっくり観てみよう。