日常とりあえず観察

午後、中之島国立国際美術館へ家族で行き、下道基行さんの「日常とりあえず観察」ワークショップの3回目(最終回)に参加しました。

最初は「とりあえず」なものを発見し記録するというワークショップの内容は、ちょっと彩音にはハード­ル高いかなと思いましたが、2回目の個人面談というか中間報告で、下道さんからアドバイス頂い­たおかげで、観察したり、記憶に強く残って­いることを思い出して描くことへの興味を持­った様子で、参加してとても良かったです。

「とりあえず」という私たちがある意味で無意識にしていることを、意識的に理解することは難しかった­ようですし、それで最初は家族で「とりあえず」を­一緒に探して、写真撮ってそれを描くので精­一杯でした。
でも2回目の面接­で、観察することや、記憶に基づいて描くこ­となどお話していただいたこと、すぐに理解­できたようで、帰路、臨海学舎の淡路島の牧場での牛の­乳搾りのこと等思い出し、話してくれた内容­を、寄ったマクドですぐに描きました。
その後は、福祉施設でのパン実習などあり、­集中は続きませんでしたが、最後のワークシ­ョップの前に、水道の蛇口が金魚の花房に似­ていると発見していたこと思い出し、描きました。­逆に説明用に写真撮って欲しいと、初日と逆­のプロセスになったところに、成長を感じま­した。
良い刺激があれば、まだまだ隠れた能力が出­てくるんですね、こちらも学ぶところ多いに­ありました。
3回目のワークショップは、参加者各自が発見し観察して描いてきた「日常とりあえず」の記録メモのうちから1枚選んで発表、夏休みどんな風に生活していたかなど話し合い。
その後、各自でその記録を分類して、付箋でキーワードを貼っていきました。そしてそれを各自の掲示ボードに並べていきました。
全部並べても良いし、整理するなかで発見したキーワードにより省いても良い。
アーチャンは自力では難しい様子だったので、夫婦でいろいろヒント与えながら分類していきました。
「家の中(部屋)にあるもの」
「家の外(玄関)にあるもの」
「お店にあるもの」
「臨海学舎にあるもの」
と、発見した場所で分類しました。
分類してみると、アーチャンの興味として、生き物との触れ合いのものが多かったので、分類の別の横軸として、
「生きもの」
「生きもの以外」
の分類をしました。
掲示板にテープで貼り付けていきます。
これもアーチャンなかなか難しいので、手伝いました。
参加していた他の子供達も、とても良い感じ­でしたね。発見した「とりあえず」なものも個性出ていましたし、並べ方にもセンンスがとても良く感じられました。
将来考古学者になりたい君は、付箋いっぱい貼って、一見乱雑に見えますが活き活きとした感じ。
ロボットデザイナー志望の子は、描くテーマもメカニックなもの。
半分くらい省いて、クールなプレゼンする子、などなど。
ものだけでなく、ものがそこにあることは、誰かの行為の痕跡であり、その見えない痕跡から、他人を意識する、このワークショップ以前には何気にスルーしていたことなど、気付きの機会となった子など、様々な体験となった様子でした。
3回とも、とても丁寧な対応してくださり、感謝です。
記録メモはそのまま頂いたので、ワークショップ後も、継続してアーチャンが気付きのノートとして活用してくれると良いなと思います、ありがとうございました。