「リッスン −耳で知る−」

朝から国立国際美術館へ家族で行き「リッスン −耳で知る−」ワークショップに参加しました。

「リッスン −耳で知る−」
http://www.nmao.go.jp/event/index.html
講師:mamoru(アーティスト)、山崎阿弥(声のアーティスト、映像・造形作家)

アーチャンだけ申込んで夫婦は付添いのつもりだったのですが、枠に余裕があったみたいで、受付でご家族で参加してくださいと言われ、夏休みももう少しだし、ちょっと休憩気分で来たので「エ〜!?」状態でしたが参加することに。
おまけに出遅れて、かつ途上近所の地蔵盆でお地蔵さんに参ってアーチャンお菓子貰ったり、猫に遭遇して相手したりの障害物競走で、開始時刻に遅刻してしまった。
とりあえず申込んでは見たものの、講師のお二人のことはまったく知らないし、下調べしなかったし、ワークショップの中身もよく分らないし、会場遅刻して入ると、全員シ〜ンとして黙々と何か書いてる。
美術館のスタッフさんが、凄い小声で「聴こえてきた音を書いてください」とメモ紙とペンを渡された。
あと、ワークショップ参加の人は音の出るもの3個と出ないもの3個持参とあったので、アーチャンが今までワークショップで作った「音の出るもの→木製のササラ、風鈴、バードコール」「音の出ないもの→毛糸人形、フェルトの猫、プラスチックの団扇(これは扇ぐと音がするので、どちらでもないかな)」をテーブルに提出。
言われた通りに耳を澄ますと、空調の音やら、参加者の鉛筆で書く音、などなど、意識しないと感じない筈の音が聴こえ始めました。
そんな感じのアイスブレークみたいなのを、何度も繰り返し、mamoruさんの考えて居られるサウンドスケープや、他の人と音について言葉で考えたり、音を伝えて共有したりの、「協想」をしました。
これは書くと長いし、各地でワークショップされているので、ネタバレにもなりそうなので、詳細には書きませんが、とても刺激的な内容でした。
個人的には、「音の境界線」という捉え方が良かったですね。ある音が聞えるもしくは聞えなくなる閾みたいな、距離感みたいなもの。
「音の境界線」を見つけてくださいという課題で、たまたまトイレに行きたかったので入った時、入口のドアの無いトイレ形式なので、仕事でオフィスなどのレイアウト考える時に気になっていた音の処理について、考えるヒントを頂いたように感じました。どこに思考のヒントが落ちているか分りませんね。
後半、いろいろな炭酸水の音や氷の溶ける音、いろいろな泡の音など聞いたり、いろいろアイスブレーク的な遊びのような試みをたくさんして、音に対する感覚がみんな凄く研ぎ澄まされたところで(朝10時30分から午後4時30分まで食事休憩挟んで6時間も音に集中すると、誰でもそうなる)最後に参加者全員で、音を声で伝えて回したり、文字から想像されるサウンドスケープ(聞えない距離の音も想像で聞えてくるような)を頭の中で鳴らしながら、紙やアルミはくや持ってきた音の鳴るもので、協調しながらリーダーのリズムに同調して遊びました。
途上、お湯を沸かして炭酸水に加える準備中の、間が空いた時に、山崎阿弥さんが声のパフォーマンス聴かせてくださり、急に狼のような声になったり、エクソシストに取り付かれた少女が緑色のもんを吐くみたいな声を出してこられ(すいません)かなりビックリしました。
カーチャンは瞬間いろんな声が聴こえてきたと感動していました。
アーチャンはちょっと体力的に6時間は厳しくて、クッションでグダグダになっていましたが、何とか最後まで楽しめた様子でした。
丁寧なサポート、楽しい時間感謝です。