はならぁと2014

2年ぶりに奈良のアートイベント「はならぁと2014」の大和郡山会場へ家族と行きました。
今回は娘のアーチャンも一緒だし、できるだけ街自体も楽しみたいしで、いくつかの会場でワークショップなどして楽しみました。
(2年前、旧川本邸のキュレーターされた山中俊広さんは、今回は全体のディレクターされています)

はならぁと2014
http://hanarart.jp/2014/

最初に旧川本邸近くのオープンスペースでの奈良教育大の皆さんのワークショップに参加しました。

「ミニカー絵画を作ろう」
奈良教育大学美術教育専修絵画研究室
会場:洞泉寺町の町家
開催日時:11月 15 日(土)10 時 30分 〜 16 時30分
http://hanarart.jp/2014/event/473

絵画の持つ可搬性を強調してキャンバスにキャスター付けてミニカーに見立てて、それに絵を描くという試み。
アーチャンは車から連想して、以前から興味持っている霊柩車を描きました。
ピンクを全体に塗ってから黒で輪郭を描きました。

霊柩車の金色のイメージで屋根を塗り、フロントガラスをブルーにして完成。


丁寧なサポート感謝です。アクリル絵具ですぐに乾いたので、袋いただき持ち帰りました。アーチャンも大喜びでした。

お昼過ぎたので、ランチ休憩。
近くの柳楽屋というお店が、ぷらす展示の会場にもなっていたので、行きました。
同じ目当ての人らで混んでて、定食は終了、おうどんにしました。
金魚の街、大和郡山ということで、たくさん金魚の水槽置かれていて、テーブルも水槽になっていて、アーチャン金魚見ながら食事して楽しかった様子。

それから、旧川本邸に行き展示を見ました。
2年前の山中俊広さんキュレーターされた時の展示の衝撃は今も心の中に響いていますね。

ブログの記録。
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20121103/art
そこに私は「いずれの作品にも共通して感じられたのは、作品世界へ一歩踏込むことで、そのイメージの中へ没入していき、同時に意識の世界へ戻ってこれる体験を産み出していて、この旧川本邸の空間の特性を活かしつつ、仮設ではあるけれど、恒久的に在っても許せるクオリティとなっていた」と記録していました。

今回の展示では、キュレーターは、K+(けいたす)/河内 晋平、窪山 洋子、というお二人のチームでした。
2年前のイメージは、旧川本邸の元遊郭建築という強烈な個性の空間の特性を活かして、その環境に沿うようにフィットしつつ、色彩の強さのインパクトが作品相互に連動して感じられる印象がありましたが、今回の展示は、テーマが「記憶域上で生じる隙間(メモリフラグメント)」とされていて、空間へのフィット感よりも、むしろ観る側により近く、接触を求めるような作品の印象がありました。
作品の形状も、大坪晶さんの円形であったり、RE:planterさんの球形のランプであったり、西尾美也さんのコスプレのファッションなど、環境とのフィット感よりも、自立した、フィギュアとしての印象が強かったですね。
平澤賢治さんの赤外線センサーで捉えた世界のような写真作品も、環境との親和性よりもフィギュアへの興味や、視覚とは異なる現在性のようなものへの指向を感じました。
キュレーターの意向なのか、キャプションが多用されていて、作品にナンバーリングされていて、そのナンバーのカードを見るたびに集める事で、作品を見落とす事が無いようにとの配慮がされていましたが、イメージをクリップし、安定化に向かわせる筈のキャプションが、過剰に存在することで、むしろ不安定化させているような、最近、意識しているイメージとキャプションの関係について、様々な思考を示唆する構成になっていましたが、それがここで効果的に働いているか否か、判断は分かれるだろうと感じました。(現代アートて、面倒だな、と感じてしまうギリギリのラインのような)

それから、2年前の旧川本邸で出展されていた、野田万里子さんの「ながれゆく」(会場:元星野美容室)を見ました。
やはり、野田さんの場合は、旧川本邸の時と同様に、環境とのフィット感を大事にされている印象がありますね。
元美容室の横長のミラー前面にびっしりと書き込まれたイメージや女性の顔たち。
私がランドスケープデザインをする時に意識する「顔/カオス」的なイメージも感じました。
野田さんが学生の頃に作られたという、新聞紙に鉛筆で描かれた巨大な少女の顔の作品が、地と図の関係の崩壊、ゲシュタルトの底抜け、拡散を感じさせる。

会場に野田さん居られたのでお話しましたが、私の小学校からの友人が理髪店していて、少し前に廃業してしまったのですが、やや心に闇を抱えたところがあり、廃業前には店の中は廃棄物で埋まってしまうような、その彼との記憶が蘇ってきました。

それから、隣の柳花簾の西嶋みゆきさんの作品を拝見。マッチの燃える映像作品を見て、以前、このはなの梅香堂さんで拝見したドゥーニャ・エヴァースさんの作品を思い出していました。

ドゥーニャ・エヴァース「インサイド・アウト」http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120715/art

儚さのイメージを、マッチの火や金魚の水の連想によって表現されているとの事でしたが、拡大されたマッチに着火する時の一気に燃え上がる映像は、むしろ力強いパワーを感じる印象。

それから、南大工町の家の、今村遼佑さんの作品拝見。
とても小さくて繊細な作品群でした。最終日2日前の土曜日ということで、たくさんの人で会場は一杯で、この作品のテイストには釣り合わない混雑ぶりでした。

聞えてくるもの
http://hanarart.jp/2014/core/koriyama-minamidaiku

それから、会場を離れ、念願の金魚資料館へ行きました。
辺り一面金魚の養魚池の光景にアーチャンも大喜びでした。

夏のシーズンも終わり閑散としていましたが、期待していたハナフサの2匹のうち一匹が水槽の底に仰向きになっていて、瀕死の状態なのを見て、ちょっとショックでした。
ここで時間切れ、帰路に。