大阪市立美術館「美術館へ行こう」

夏休み7日目。「美術館へ行こう」2日目。今日は強烈な暑さでした。

大阪市立美術館「美術館へ行こう」
http://www.osaka-art-museum.jp/event/%e3%80%8c%e7%be%8e%e8%a1%93%e9%a4%a8%e3%81%b8%e8%a1%8c%e3%81%93%e3%81%86%e3%80%8d%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

第ニ日目の今日は、午前中、人物クロッキーしました。午後は動物園へ行き動物を描きました。ちょっと厳しい暑さでした。

午前の人物クロッキーは、最初、1ポーズを7分で描き、2ポーズで休憩し、そして2分ずつ時間を短縮して5分、3分と描き、全部で13ポーズ描きました。
時間が短くなっていくとともに描き方に慣れて、シンプルに大胆に描いていけるようになるトレーニングなのでしょうが、アーチャンの場合、その理解は難しい様子で、さらに大胆に、時間が短くなった分、小さく描くという、なかなか合理的というのか、オモロイ対応してくれました。
アーチャンのprader-willi症候群の場合、視覚認知能力に様々な変異があり、構成失効な描画する場合が多いですが、アーチャンは重なり図が描けないところがあり、成長によって、変化するのかなと見ていましたが、やはり、椅子に座る人を描いても、人は人で、椅子は椅子で、完全に分離して描いています。またアーチャンから見て、明らかに後ろ向きのポースで、後頭部しか見えない場合でも、正面顔を描いていて、観察者中心座標系に変異がある感じがしますね。

午後は天王寺動物園で好きな動物を選んでスケッチして水彩で仕上ました。
昨日、どの動物を描くか決めておいてくださいと、動物園の案内地図いただいてましたが、最初からアーチャンはコアラが描きたいと主張。少し前に夜間公開の時にコアラ舎見て気に入ってた様子なのと、enocoの自動販売機のワークショップで、ユーカリの葉と実をテーマに作品作ったので、コアラの主食のユーカリ繋がりもあるのかもしれません。
ネットで検索すると、コアラ舎は冷房も効いていて、避暑に最適ともあったので、体温調整の苦手なアーチャン的にも良いかなと。
でも、今日希望を伝えると、先生方の都合もあり、範囲を動物園の北園の、3ヶ所から選んで欲しいと言われ、コアラは南園で離れているので、こちらになりませんかと。
それで、とりあえず、順にお薦めのポイントを巡りました。現地で動物見ているうちに気持ちも変るだろうと。
最初にフラミンゴのところ。ここで何人かが希望しました。でも木陰だけだし暑いのでアーチャンはパス。
次にペンギン舎へ。ここも冷房効いてて、先生方のお薦めでしたが、アーチャンはペンギン難しいから嫌だとパス(後で聞くと、ここは水があるし、ペンギンが魚食べるので、蚊やハエが一杯居て、虫対策で大変だったらしい)
最後に、サバンナエリアでラクダの見える木陰でアーチャン以外の子どもは描くポイント決定(しかし、ここはやはり暑いし、ラクダの雲固臭いし、何故かラクダの二つのコブがお婆さんのお乳みたいに背中で折れてペッタンコとなってたしでパス)
という訳で、アーチャンのコアラの意思は固く、お一人担当の方つけてくださり、向かいました。
結果的には、ここがベストでした。
冷房効いてて涼しいし、時間的にコアラのちょうど食事タイムで、動いてるとこ見れたし、ユーカリの香りの効果か、虫は一匹も居らずで、快適そのもの。
帰りの集合は最初はフラミンゴ舎の予定でしたが、みんなコアラ舎に集ってきて、ここが集合場所に変更に。移動も少なく、アーチャン的には良かったです。
コアラ舎は写真撮影はフラッシュ等刺激避ける為禁止なので、描いてるところの撮影はマナー守り自粛しました。
アーチャンは、コアラがユーカリの葉を食べてるところ描きましたが、葉を食べながら雲固ポロポロするとこが面白かった様子で、雲固強調して描いています。
左上に小さな窓があり、飼育員さんがちょうど、コアラのえさ食べてる様子を覗いてたのを見つけて、描いています。
コアラのえさ場の樹のフレームに、赤い筒が取り付けてあり、そこにユーカリの枝が差し込んであって、その葉を食べていました。その赤い筒の色が気に入ったようで、丁寧に描いていました。
コアラ自体の色も、灰色を作るのをどうしたら良いか聞いてきたので、赤と緑を適当に混ぜて、あと白で濃さを調整すれば、白と黒の灰色より温かい色にできるよと教えると、うまく調整して出来ました。この辺りも、少し成長したところですね。

完成後、美術館に戻り、解散。
でも何名かはやはり熱中症になった様子で、部屋で休んでいました。まだ明日があるし、回復すると良いですね。
作品は8月5日〜8月24日までの間、このワークショップの成果として1階のホールで展示してくださるらしく、ちょうど、支援学校の「子どもたちの賛歌」展の8月5日〜8月10日と同時でした。ぜひ見にきてください。