特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」

長居公園内にある大阪市立自然史博物館へ行き、特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」を観ました(ブロガー無料招待に申し込んで、今回もラッキーに当選しました)
夏休みに入ったとこで会場内はたくさんの理科好きな雰囲気の親子連れがたくさん。でも我家は妻子の都合がつかず残念ながら私1人で観る事に。

特別展「いきもの いっぱい 大阪湾 〜フナムシからクジラまで〜」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2013osakawan/index.html
大阪市立自然史博物館のHPより

大阪に住んでいても自然な海岸は大阪市内には無いし、普段、海近くに住んでいる意識も薄かったので、今回その歴史から生きものまで詳しく多くの資料が集められていて、再認識する機会となりました。
我家が大阪湾の自然に触れ合う機会として、通った事のある場所は大阪南港野鳥園であったり、淀川河川敷(主に十三草花園の辺りや今は閉鎖中の水道記念館の淡水魚館など)などがあります。それらの場所や施設は自然と人工的な構築物の中間体のような不思議なバランスの上に成り立っているし、今回の展示資料のうち昔の絵図や海図などを見ていると、昔の自然豊かな柔らかな海岸の姿から現在の人工的な直線的な堤防に変わっていく姿に、ぎりぎりのところで人が関り自然を守り育てた、重要な場所である事が見えてきました。
昔の絵図の柔らかな海岸線はとても美しい。
(画像:「大坂川口絵図」1670年8月の高潮による堤防破損被害を記録する為に製作されたもの)

(画像:海図「和泉灘及播磨灘」1936年大日本帝国水路部:最初の築港事業が完成した部分以外は第二次世界大戦敗戦の頃まで砂浜が延々と続いていたらしい)

(画像:現在の大阪湾の海岸線)

このような地図と並行して、各時代の画家達が残した光景もまた興味深いものがありました。やはり昔の柔らかな海岸線は人々の生き生きとした姿とともに良い雰囲気があります。
(画像:日本山海名物図会1754年「住吉浦汐干」「摂洲尼崎鳥貝」)

今回の展示でわたしが最も良いなと感じたのは、人々の努力によって残された僅かな干潟や自然海岸の展示の中の、南港野鳥園のコーナーで、野鳥園ができる前の姿を記録した映像でした(個人の著作物にてこちらへの転載はできませんので、会場でぜひご覧下さい)
たくさんの渡り鳥達が飛び交い、干潟でエサを探している様も美しいのですが、最後の方でたくさんの人たちが、野鳥を見ようと海岸線に立ち並ぶ姿は、昔の絵図の柔らかな海岸線で楽しむ人々の姿と重なり、映像を何度も繰り返し見てしまいました。
人工的な堤防に覆い尽くされて直線的な固い光景となってしまった大阪の海岸線に、ぎりぎりのところで残された南港野鳥園が今年で開園30年というほんの少し前に出来上がったものであることにも驚くし、手の入れようによっては、人工的な海も生物多様性を生じる環境へと作り変える事が可能である事を示してくれている。

「海峡、干潟、砂浜、磯、再生自然環境といった沿岸の自然と、そこにすむ生き物1000種の標本と水槽展示」は、大阪湾が生物多様性の海である事を強く感じさせてくれました。

標本展示の岡村親一郎コレクションも素晴らしく、並ぶ展示物は現代アートの作品のよう。

外洋とつながってるために入ってくるマッコウクジラの全身骨格標本の手の部分のつなぎ方なども、オブジェのように見えてきます。

今回はじめて特別展を家族とは別に見たのですが、やはり一緒に見て会話をしながら、子どもに知識を伝えるというコミュニケーションの部分はとても大事だなと改めて思いました。そのことによって、こちらの理解度も上がってくるのだと気付きます。もう一度、家族を連れて見に来たいと思います。
過去の参加記録もリンクしておきます。今回もブロガー招待いただき感謝です。

特別展「発掘!モンゴル恐竜化石展」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20121123/event
特別展「のぞいてみよう ハチの世界」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120728/event
特別展「新説・恐竜の成長」
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120311/Museum
特別展「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110910/Museum
特別展「来て!見て!感激!大化石展」:http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110703/event
大化石展ぐるぐる消しゴム アンモナイト
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110813/workshop
「お披露目!博物館に届いた新しい標本」展
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110429/event