草木染めおもしろ体験〜藍染め・紅花染めを楽しもう〜

朝から鶴見緑地にある大阪市環境学習センター(生き生き地球館)へ家族で行き、草木染のワークショップに参加しました。とても暑い一日でしたが、10時半から午後3時まで盛りだくさんのプログラムで、あっという間に終了。楽しい時間、丁寧なサポートしてくださったボランティアの皆さん感謝です。

草木染めおもしろ体験〜藍染め・紅花染めを楽しもう〜
http://www.chikyukan.com/
大阪市環境学習センター(生き生き地球館)

昨年も参加させていただいて、とても楽しかったので今年も申込みました。
最初に藍染めの原理の詳しい解説がありました。基本的に藍の成分が酸化して発色するので、濃い藍色にするにはより空気に触れさせる事、白く染めたくない部分は絞って空気に触れないようにする。
さっそく絞りの作業開始。
申込はアーチャンの分を1セット(絹のスカーフ1枚+木綿のハンカチ大1枚+小1枚)だけしていましたが、カーチャン辛抱できなくてもう1セット追加しました。それで、わたしはアーチャンのサポートをしました。
昨年まではアーチャン握力弱いし、輪ゴムで絞るのも出来ませんでしたが、今年は自力で何とかやりきりました。時間が足りないので、1枚はわたしがアーチャンの指示で絞る位置を聞き、絞りましたが、時間があれば全部自分でやれたのではと思います。いろいろできることで自信にもなっている様子でした。
最初の1枚は藍の生葉で染めるので、藍の生葉の場合は絹を染めるらしく、これは少し透かしの入った布だったので、シンプルに輪ゴムで縛るだけにしました。

それから丘の上のあずまやへ。
昨年出来なかった生葉の収穫を、今年は体験できました。アーチャン鎌を借りて切り取っています。ちょっとあぶないところもありましたが無事収穫できました。

あずまやで葉っぱを取ってバケツに入れて、それから各自のボールに分けてもらい、塩を入れて手で強くもみました。そのうち泡が出てくれば布を付けることができます。

布を漬けて空気にさらして、また漬けてを何度も繰り返し、自分の好きな藍の濃さになるまでやります。

好みの濃さになれば水洗いして、乾して完成。

アーチャンの藍染めのスカーフ。力の弱さが面白いラインになっているようです。

カーチャンの藍染めのシカーフ。

12時過ぎになりランチ休憩して、1時までに残りの布を絞ってと、忙しい。
残りの布の大きい方は午前中にした生葉染の液を還元して(酸化しているのを消石灰等入れて還元してもう一度染められるように)染めました。
もう一枚のほうは紅花染をします。
絞りながら紅花の染めの原理の解説。紅花の色の成分はほとんどが黄色で、赤色は1%程度しか無いので昔はとても貴重なものであったらしい。
何度か黄色の成分を抽出して、最後に薬品入れて赤色の成分を搾り出します。
アーチャン自分で輪ゴムで絞ることは今回出来ましたが、ご飯食べ終わって後、15分くらいしか無かったので、紅花染めの分を自分で絞り、藍の還元染めの分は、アーチャンの指示で私がポイント確認して絞りました。ポイントに大豆を入れて膨らませるので面白いかたちに出来ます。

それから、もう一度あずまやに行き、紅花の抽出作業をしました。(紅花はもうシーズン過ぎているので収穫はしませんでしたが、枯れた状態の物を一部畑に残しておいてあったので、トゲの感じとかよく分かりました)
その間、布は水に浸して染め易くしておきます。
抽出作業してゴム手袋びしょびしょになったり、大忙しでカメラ撮る間がありません。
で、紅花が染めあがり、とてもきれいな濃いピンクに。

アーチャンの紅花染めのハンカチ。

カーチャンの紅花染めのハンカチ。

それから、藍の還元液作り最後の布を漬けました。
棒で攪拌しています。

出して空気にさらして、また漬けてを繰り返し。

そして洗って乾して完成。
アーチャンの指示でわたしが絞った藍染め還元液のハンカチ。(カーチャンの撮り忘れ)

後片付けとアンケート記入して終了。楽しい時間感謝です。

この生き生き地球館は生物多様性条約に基づく、基本法による地域戦略策定の為の審議会答申で市民学習施設として重要施設に揚げられていて、さらなる発展が望まれるはずなのに、橋下市長はあろうことか、今年度で廃止しようとしています。このままだと、藍染めワークショップ等も今年で最後かもしれません。大阪都構想実現後に各特別区において同様の体験学習実施との提言ですが、財源不足にて廃止であるのに、各区において同様のクオリティの施設(特にここは世界的建築家の磯崎新氏の建築と里山的環境とのユニークな混成環境ですし)が複数できる訳が常識的に考えてありませんし、無くしてからまた後で各地で実施のタイムラグの意味も訳が分かりません(各地で具現化出来てから廃止が筋)
その他、同様に南港野鳥園の展望塔や水道記念館(淀川の貴重な淡水魚の保護)の廃止も予定されており、国際条約を守る気すらない首長の姿勢に怒りを禁じえません。守りたいですね。