FPWR Funded Projects Funding Year: 2012

アメリカのprader-willi症候群の支援財団の研究支援の概要が更新されていました。

FPWR Funded Projects Funding Year: 2012
http://www.fpwr.org/funded-projects

アメリカは寄付文化がもともと盛んだし、豊かな面もあるので、多くの研究支援がされていますね。アメリカ大リーグのコロラドロッキーズの監督だったクリント・ハードルさんの娘さんがアーチャンと同じPWSで、クリント・ハードルさんが全米に向けて研究支援のPRされたのも大きいのかなと思う。
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20071016/memo
でも、2012年度の7つの研究課題のうち、3個が日本人研究者の基礎的な発見によるもの(寒川&児島先生によるghrelin、山中先生によるips細胞、柳沢先生によるorexin)と、あと1個が関連研究(阪大医学部吉川先生によるnecdin同類のMAGEL2)と、過半が日本人の基礎研究の成果を治験等に活かそうとするもの。
治療法発見、開発が早く進むのであれば、別にどこの国で研究されても、患者家族としては異論はないし、単発で取り組んでくださっている日本の研究者さんも居られるけれど(prader-williのipa細胞研究されている慶応大の岡野先生など)、こうして研究支援を一覧で見ると、何で日本でもっと応用研究が進まないのかと素朴に思う。
治療法開発がアーチャンが成人になるまでに何とか間に合わないかと願うばかりだ。