あそパーラボ「こども原器」project

アーチャンが放課後お世話になっている今池子供の家さんに事務局を置く「にしなり★あそぼパークproject」の、「あそパーラボ」にいつの間にか参加するようになり、気が付くとワークショップ担当になっていました。
それがきっかけで、家族のアートチームとして、「team ArtanArt(アーチャンアートなのかアートアンアートなのか)」を作りました。アーチャンの刺激にもなるし、もちろん僕の年とって固まりつつあるイメージを壊す為にもちょうどいいなと。
いろいろな遊びのプログラムを開発し、その延長上に施設の居場所作りしたり、将来のプレーパーク作りにつながれば良いなという主旨。
とりあえず、走りながらプログラム考えつつ、次のイベントで実際にやってみることに。ぜひご参加ください。

あそパーin天下茶屋公園
日時:2月24日午前11時〜午後3時ごろ
場所:天下茶屋公園(西成区岸里東1丁目16)
http://blog.livedoor.jp/haginet/archives/51980475.html
塗り絵して持ってくると、かえるポイントもらえるよ。
http://haginet.2.pro.tok2.com/blog-cm/asopa02-24.pdf

team ArtanArtのfacebookページも作りました。
http://www.facebook.com/?email_confirmed=1#!/pages/Team-Artanart/121803214658987

やろうとしているのはこんな事。文章にするととても面倒だけれど、やると結構面白い(ハズ)

タイトルは、いろいろな意味を込めて「こども原器」としました。
以下、途上のアイデアメモをそのまま転載。

イデア-1
今アイデアとしてまとまってきたのは、ステンシルの型板つくりを、子ども達のからだを使った日影シルエットのラインや、影の時のワークショップとしての針金によるからだのラインのなぞりなど。
針金は長さを1mとして、名前を「メートル原器」にちなんで、「メートル元気(案)」としようかな。
20世紀の現代アートのある意味到達点としてのデュシャンが考えた「三つの基準停止装置」(1mのひもを落した時にできる波型を定規にして、世界基準的思考にクサビをうつような試み)へのオマージュになれば良いなと。

イデア-2
「メートル元気」の続き。
ステンシルの型板以外に、架空のジオラマつくりの地形の型にも使えそう。
例えば足先から膝、太ももまでの体型を針金でなぞり、いろいろな人のそれを等間隔で並べ、間を粘土などで埋めていけば、膝の丘やスネの公園なんかが産まれそう。その地形を見ながら、架空のプレーパークつくりを夢想していけるかもしれない。
デュシャンが考えた「三つの基準停止装置」へのオマージュとしての建築家の磯崎新さんのマリリンモンロースケールを空想。

イデア-3
デュシャンの「三つの停止原器」を検索すると制昨年がちょうど100年前の1913年だった。メートル原器的なものへのアンチとしての作品。
1913年て、日本の大正2年だし、デュシャンの先駆性の凄さ感じますね。
遊パーラボのワークショツプの方法はやはり「三つの停止原器」100周年記念して、「こども原器」にしよう。
デュシャンは一つの技法で三個の原器(長さの元)作ったが、三種類の方法で「こども原器」作りしてみようかな。
ひとつは人影のラインによるもの。2個目は針金で人体のラインをなぞるもの。あともう一つ何か考えてみよう。
人影のラインが晴天時、針金でなぞるラインが雲天時想定だから、雨の時にふさわしいものかな。
雨でも屋外でするのかな。

イデア-4
team ArtanArtの最初のprojectの遊パーラボのワークショップの試み。デュシャンの「三つの停止原器」(1913)へのオマージュとして、1mの針金で子ども達のシルエットなぞり、そのラインを遊び場でいろいろと使ってみようというアイデア。名前は「こども原器」とするつもり。試しに自分の頭から顎、胸にかけてのラインをなぞってみた。

Marcel Duchamp, Three Standard Stoppages, 1913
ネットをいろいろと検索すると興味深い資料がありますね。
http://www.toutfait.com/issues/volume2/issue_5/news/adcock/adcock1.htm
デュシャンは「三つの停止原器」を使って、二つの作品を作っている。
Network of Stoppages, 1914
Tu m', 1918
... このうちのNetwork of Stoppagesの方がより直接的に原器を使用している。
分岐点で原器を接続している。
ラインの周囲の白い幅が、ラインを強調している。
今回応用考えている「こども原器」も針金で型採りして、それを紙に置いて、スプレーすればラインのコピーが容易にできて、重ねていくと予想外の効果が出るかもしれない。

体や顔のシルエットを影のラインなぞったり、針金で型採ってみる。1人では難しいので友達やスタッフと協働作業になる。
試行してみると、やはり顔のライン採りが面白い。鼻のライン採る時、自然に変顔になったり笑えるな(画像転載許諾済)

この針金の顔型を紙の上に置いてカラースプレーでプシューします。

針金を取り除くと、ラインが白く残ります。

これを今池子供の家の天井(梁型)に貼り付けていきます。色はとりあえず余りモノのスプレーなので、ちょっと暗いですが、これから下地含めて調整。

このパターンで、プレーパークの遊具にカラーリングしたり、遊具自体を「こども原器」を使ってデザインできれば良いなと思っています。