出張!自然史博物館!作って知ろう!手のひら昆虫
今夏も恒例のワークショップのお祭のDOORSが始まり、我家はいつものようにアーチャン向きの講座を3個選んで申込みしました。今日は最初の講座で、ちょうど先日拝見した、大阪市立自然史博物館の特別展「のぞいてみよう ハチの世界」展(ブロガー招待)と連動しての内容だったので楽しみにして行きました。
DOORS100SELECTION
http://www.iwf.jp/出張!自然史博物館!作って知ろう!手のひら昆虫
http://www.iwf.jp/100sche/item/924/catid/845
講師の岡島佐恵さん(NPO法人大阪自然史センター)は自然史博物館のワークショップスタッフとして活動されていて、昨年、アーチャンがお世話になったアンモナイトの消しゴムワークショップを担当されたらしく、会場でも我が家の事覚えていてくださいました。毎回丁寧なサポート、楽しい時間、感謝です。
最初に、「のぞいてみよう ハチの世界」展と関連してハチの生態などについて標本や写真等使って解説がありました。こういう感じで展覧会と連動してのワークショップは知識も深まりますし、具体的にそこで得たイメージを自分なりに解釈して別の形にして作る事でエピソード記憶として思い出しやすくなるので、とても嬉しいですね。
標本箱のオオスズメバチ。
猛毒の針をお尻に持っていますが、これは産卵管が変化してきたものらしく、故に刺すのはメスだけだそうです。
鳥たちはでもスズメバチに遭遇しても最初、猛毒を持っていると分からないので、パクっと食べてしまう。そして刺されて酷い目にあって、こういう縞模様の虫を食べてはいけないと学習するらしい。
標本箱のクエスチョンマークの張り紙のところには、そのような生態を利用するように進化してきたハチとは異なる二つの種の昆虫の標本があり、こちらも興味深い解説がありました。ちょっと画像小さくて分り難いですが、左上がアブの仲間で右上が蛾の仲間らしい。それぞれ縞模様を持っていますが、毒はなく、模様から鳥がハチと勘違いして襲われ難い為、生き延びてきたらしい。
覗き込むアーチャンとカーチャン
それから、鳥に襲われた時に羽根を広げて、何かと勘違いさせて攻撃から逃げる別の種の昆虫としてアケビコノハの説明。
羽根を広げると目玉模様になり、鳥が驚いてしまう。(その写真はうっかり撮り忘れたので、wikipediaの資料参照くださいhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B1%E3%83%93%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%8F )次に、ハチの世界展でもひときわ輝いていた、イラガセイボウの説明。
ハチの世界展に展示されていたハチの迫力ある拡大写真は全て生きているハチを研究者さんが「動くなよ〜」と撮影したものらしい。死んだハチでは脚で胴体が持ち上がった感じとか出ないらしい。
イラガセイボウの宝石のような輝きのある青い色が何の為にあるのか、これは分らないそうです。でも、表面にある凹は胴体の強度を増す効果があるらしい。こんな感じで展覧会に関連したハチの生態に関する興味深い解説が終わり、今日のワークショップの説明に。
今日はお昼にも同様のワークショップされていて、こちらはずばりハチを作るものだったようですが、我家は時間の都合でこちらに参加としたのですが、こちらの講座はどちらかと言えば、大人向きのものイメージされたらしく、新種の昆虫を想像してオリジナルなものを作りましょうという主旨でした。第一発見者にもなるので、新種の昆虫の名前や生息地や食べ物、特徴などを書き込むフィールドノートも配布されました。
小さい子どもはうちのアーチャンと、同じテーブルの女の子と2名でした。後はほとんどが大人の女性で男性は1名だけでした。
新種の昆虫ということでも、一応は昆虫の基本形について説明していただきました。もちろんそれに縛られなくても良いしということで、実際みなさんいろいろユニークなもの作っておられました。
昆虫の基本形は、あたま+むね+はらの3つの部分に、脚が3本×両側で6本、それに羽根が4枚。羽根は退化して無くなったものもあるらしい。
そして、材料が配られ制作開始。アーチャンは、ハチの世界展ではハナバチのようなモワモワしたのが好きと言っていましたが、今日の最初の説明でオオスズメバチを見て影響受けた様子で、写真見ながら作り始めました。
材料選びしてます。
最初にお尻の針のかたちに興味がある様子で、そこから作り始めました。
そして完成。アーチャン的にはオオスズメバチの写真や標本見ながら忠実に再現したつもりですが、出来上がったものは見たことの無いような新種になっていました。
それから、参加者全員の昆虫を並べて、各自の新種の昆虫の発表会をしました。
集合写真
みなさん、とてもユニークなイメージの昆虫作っていました。
発表順に。
1、講師の岡島佐恵さんの作品。終電電車に生息して、居眠りする人の目に止まり、擬態する昆虫。
2、同じテーブルの女の子のは、羽根がうまく動くように工夫されていました。
3、アーチャンのオオスズメバチ。
4、机の引出しの中に生息して消しゴムのカスを食べる昆虫(フンは消しゴムが再生されている)
5、草間やよい虫(現代アートの表面に生息して擬態)
6、お風呂に浮く皮膚の角質を食べる昆虫。
7、マイナス40度の寒いところに棲む、豪華なセレブ虫。
8、( )思い出せない、誰か教えて
9、岡山県に住む桃に擬態して、今まで見つからなかった虫(とても良い香りがするらしい)
10、沖縄に棲むどこにでも飛んでいける虫。
11、凄いスピードで走る虫(ウサインボルトよりちょっとだけ遅いらしい)
12、フェロモンを出してメスを呼ぶ花のようなジローラモ虫(メスはまだ見つかっていないらしい)
などなど楽しい発表でワークショップは終了。丁寧なサポート、楽しい時間感謝です。