特別展「新説・恐竜の成長」

大阪市立自然史博物館さんのブロガー招待に申し込んで今回も当ったので、家族で見に行きました。アーチャンは前回の特別展の塗り絵とクイズラリーとそれの景品プレゼントが嬉しかったらしく、それがお目当ての様子。会場も家族連れで満員でした。(画像転載許諾済)

特別展「新説・恐竜の成長」
http://dinogrowth.jp/

展覧会の監修をされたジャック・ホーナー博士は映画『ジュラシック・パーク』のテクニカルアドバイザーされた方で、なおかつ実は主人公である恐竜学者のモデルでもあるのだそうです。今回は事前にあまり詳しく展覧会情報読み込まないで行ったので、見終わって帰宅後にホームページの解説のジュラシックパークのくだり読んで、なる程と思いました。まるであの映画の一場面に遭遇したような気分になりましたし、ティラノサウルスのところで迫力あり過ぎて怖くて泣いている子も居るくらい。
エンターテインメント性のある楽しい世界と同時に、いままでは異なる種と思われていた外見の違う恐竜骨格の化石が、調べていくと同じ種の個体成長であるという博士の最新の研究成果としての仮説を学ぶ事ができる丁寧な展示となっていました。
展示は4種類の恐竜のコーナーに分かれていて、それぞれ実大サイズの巨大な恐竜がリアルに動き、鳴き、そしてボタン操作で子ども達がインタラクティブに遊びながら恐竜の生態を知る事ができるように工夫がこらされていて、見飽きません。
博士の恐竜への深い観察の成果とともに、恐竜のその怖そうな外見からは予想外なほどの親の子への愛情のような、庇護の感情が親子の群像の中に強く感じられました。今まで社会性を持った進化した生物としての恐竜の側面はあまりイメージしてこなかったし、庇護の感情表現は今回の展示で一番強く感じたところで良かったですね。

最初の展示はトリケラトプスのコーナーでした。幼体(こども)から成体に成長していくにつれて3本の角は大きくなり、首の後ろのフリルに孔が開いていきます。外敵に襲われたりした時に興奮してフリルに血液が流れ、紅潮するように色が変化していくところ、アーチャンも手を伸ばして実大モデルで体験。幼体が可愛すぎ。

紅潮してフリルが赤く変化していきます。子を守ろうとして必死に威嚇する感じ。

フリルの色がオレンジに変わっている

次はヒパクロサウルスのコーナー。頭の上のトサカが成長とともに大きくなり空洞が出来て、低音になっていく様子を、インタラクティブに体験できます。アーチャンと一緒に鳴きまねもしてみました。
展示レイアウトの都合の為か、ヒパクロサウルスの横たわる骨格化石が出口近くの奥まったところに置かれていて、その静かな荘厳とも感じる様子がとても印象的でした。


そして恐竜と言えばT-rexティラノサウルス
骨格標本と、ど迫力の動く実物大の成体ロボットと、幼体との歯の違いを見せるところは凄い人気でした。並んで食べている様は幼体が妙に行儀がよくて微笑ましい。
アーチャンは脚に触れるのが楽しかった様子。僕も触りましたが予想外に柔らかい感触でした。

博物館の担当の方からblog読まれて、上記に関して補足のコメントいただきました。

あくまでもロボットの感触であり、ティラノサウルスの実際の足の感触ではないことがわかる一文をご記入いただけますでしょうか。
学芸員いわく、実際のティラノサウルスの足はもっと堅いはずだ。とのこと)

動きと鳴き声の迫力のあるところはぜひ展示場で体験されることお薦めします(動画載せると展示場での驚き半減してしまいそうなのでこれは静止画のみです)
ティラノサウルスは本当はこんな恐竜だったという映像と博士の解説も驚きの連続でした。

博物館のエントランスホール近くのセミナー室では恐竜の立体モデル作りのワークショップされていました。他にもたくさんワークショップが予定されているようなので、また来て楽しみたいですね。
見終わってから、長居公園の梅林のあるところへ散策して行きましたが、今年は寒さの為にまだ4分咲きくらいで、満開までまだあと1週間くらいは掛かりそうな雰囲気でした。次の日曜日に、ちょうど長居公園周辺で「春の元気っ子デー」があるらしく、植物園も入場無料なので、行って見ようと思います。
最後に昨年以来、自然史博物館さんの特別展のブロガー招待で参加させていただいた記録リンクしておきます。とても楽しい恐竜展でした。今回も招待いただき感謝です。

過去のブロガー招待の記事
特別展「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110910/Museum
特別展「来て!見て!感激!大化石展」:http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110703/event
大化石展ぐるぐる消しゴム アンモナイト
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110813/workshop
「お披露目!博物館に届いた新しい標本」展
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20110429/event