堺文化財特別公開

朝から阪堺線に乗って堺市へ。堺文化財特別公開
のいくつかのイベントを見ました。スタンプラリーも開催されていたのですが、あいにくの雨で2件見たところで終了。でもどちらも楽しい出来事などあり、アーチャンも大喜びでした。

文化財特別公開
http://www.sakai-tcb.or.jp/sakaibunkazai/2011autumn/

阪堺線は一時廃線も検討されるくらい厳しい状況でしたが、堺市が支援し存続活用されています。運賃も大人200円の均一料金に。またバリアフリー対応のLRV車両の導入が決まりました。
田町駅から乗り、目的地の綾の町までの間、我孫子前で浜寺公園行きに乗り換え。
我孫子前駅阪堺線の車両のストラップがあり、アーチャン電車の中でパンダ電車見つけて欲しいと言うので購入。600円。
行きの車両は福助人形が飾られていて、見ることができてラッキーでした。

綾の町で降りて、山口家住宅へ行き、田辺小竹展を観ました(画像転載許諾済み)
会場に田辺小竹さん居られて、ワークショップにも何度かアーチャン参加させていただいたので、我家のこと覚えていてくださり、アーチャンも嬉しそう。

田辺小竹の世界 × 山口家住宅(堺市立町屋歴史館)―竹工芸の伝統と現代アート展―
http://www.shouchiku.com/japanese/inf/2011/infomation2011.html

先週現代アートのお茶会があったらしく、我家も行きたいと思っていたのですが、大仙公園でのクラフトのイベント「灯しびとの集い」や主水書房さんの展覧会観てるうちに時間過ぎてしまい残念ながら参加できませんでした。
今まで、展示会場等でしか、田辺さんの竹工芸作品見てこなかったのですが、やはりこうして日本の伝統的な民家(民家と言っても、400年の歴史があり、何度かの改築を経て、書院や茶室も備えた素晴らしいもの)に置かれると、さらにフィットして美しい。
日本家屋の生活や用具の美、人が扱う手触りや尺度感が一人の作家だけでなく、複数の職域で共有されていて、かつ活き活きとした調和があるところ素晴らしいですね。基本は茶道のところからでしょうか。
玄関土間のところ。江戸時代のエレベーターのような籠が吹き抜けに有り2階とつながっています。

土間から上がり南の間の床。丸窓が美しい。

茶室の床。

西座敷の床。

奥座敷の床。

山口家住宅の田辺小竹さんの展示を見て、それから少し歩いて、浅香山駅近くの佐助さんへ行きました。この近くに亡母が入院していた透析病院があり、いつも佐助さんの前を通るたびに、様子が気になっていました。中で本当に昔ながらの製法で作られていること知り、見て良かったですね。

佐助
http://www.sasuke-smith.com/

こちらは鋏鍛冶が御専門。製造の過程や量産品と異なり、鋏の刃をプロペラのように曲げる事によって、切るときに切るポイントのみ交差していくところなど、きめ細かな工夫の数々を教えていただきました。
実演は刃金付けと握るところを曲げるところを拝見。それから中庭へ出て、軒下に吊られている自然サビ仕上中の鋏など拝見。自然サビは全体にまんべんなく発錆させるのに約3年掛かるらしく、その手間の掛け方にもびっくりですが、最後に油で仕上られた自然サビの鋏持たせていただきましたが、とてもやさしいタッチでした。
アーチャンは中庭の柿の木見つけて、「柿の木」と呼んだので、お店の方が枝きり鋏で一房枝ごと切ってくださいました。ありがとうございます。恐縮する間もないくらい凄い切れ味。
その後、お店でお茶菓子までいただきアーチャン嬉しそう。

中庭の工房と柿の木。

自然サビを発生させる為に軒下に吊られた鋏。

切ってくださった柿。感謝です。