南港ガタレンジャーになってみよう! 2日目

午後、南港野鳥園の「南港ガタレンジャーになってみよう!」の2日目のプログラムに参加しました。アーチャンにはちょっとハードかなと思っていましたが、最後のゲーム感覚の擬似体験までとても楽しく参加できました。夏休みの宿題の課題にも使えそうです。
野鳥園の皆さんに、2日間に渡り丁寧なサポートしていただき、感謝です。

南港ガタレンジャーになってみよう!

サマースクールシティ事業は、大阪市内の企業・専門学校や大阪市等が有する各種施設の専門性を生かし、夏休みに大阪市在住の小学生・中学生向けに実施するさまざまな体験プログラムです。
大阪市こども青少年局企画部青少年課(こども育成事業グループ)

http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/top_cont/summerschool/110730summerschool.htm
南港野鳥園より

昨日の干潟観察や野鳥観察で直接見て学んだ内容を、今日は石井園長さんからのお話と野鳥生態の擬似体験実習によってさらに詳しく学んでいきました。
1、干潟の役割とは何か?
2、干潟の生物観察シートの書き込み(昨日干潟で実際に見つけた生物たちの名前を記入)
3、干潟にどんなゴミがあったか?
4、野鳥観察シートの書き込み(昨日干潟で実際に見つけた野鳥たちの名前を記入)
5、渡り鳥の生態解説
6、渡り鳥の生態擬似体験
7、感想及び印象的な場面の描画

1、干潟の役割とは何か?
生物が暮らす大事な場所
水をきれいにする(貝類も汚れをろ過してくれる)
水と親しむ場所

2、干潟の生物観察シートの書き込み(昨日干潟で実際に見つけた生物たちの名前を記入)

塩性植物
ウスベニツメクサ
ホコガタアカザ
アレチノムラサキ
イソヤマテンツキ
海藻
アナアオサ

貝類
タマキビ
イボニシ(肉食の貝)
カニシ(カラスが好んで食べる。岩に落下させて割る)
イナザワハベガイ
コウロエンカワヒバリガイ
ウネナシトマヤガイ
ナミマガシワガイ
ゴカイ類
サモドリサシバ
スナイソゴカイ
ミズヒキゴカイ
エゾカサネカンザシゴカイ(白い筒状の巣を作る)
ナミマシワガイ
イナザワハベガイ(イソギンチャクに寄生して吸血する)
タテジマフジツボ
タテジマイソギンチャク
カニやエビ
ユビナガホンヤドカリ
ハクセンシオマネキ(絶滅危惧種。何故潮招きするのか(オスのみ)1プロポーズ、2縄張り争そい、3ただやりたいから説)
イソガニ
タカノケフサイソガニ
ヒライソガニ
ケアシヒライソガニ(ヒライソガニの新種らしい)
カクベンケイガニ(アーチャンが捕まえたカニ
ヨコエビ

フナムシ

3、干潟にどんなゴミがあったか?
ペットボトル
CDケース
ビニール袋物
プラスチックの破片
スチロールの破片
インスタントラーメンのカップの破片
各種スポーツのボール
植木鉢の苗ポット

4、野鳥観察シートの書き込み(昨日干潟で実際に見つけた野鳥たちの名前を記入)
カワウ(通常水鳥は腰から出る油を羽根に塗って水から守っているが、カワウには無く、濡れると羽根を広げて乾かしている)
アオサギ
カルガモ(軽鴨、マガモとつがいになることがあり、純血種が減っているのではないかとされる)
マガモ
ムクドリ
ツバメ
シギ
アオアシシギ
キアシシギ
チドリ
コチドリ

カルガモマガモの剥製モデルを触って体感。
クチバシの先端だけが黄色いのがカルガモ、全体が黄色いのがマガモ

レンジャーさんが、図鑑を持って解説もしてくださいました。

5、渡り鳥の生態解説
Q1:シギやチドリはどんなところに居るか
A1:干潟や水辺
Q2:何を食べてるか
A2:干潟のゴカイ・貝・カニそして干潟の泥(最近判明してきた)
Q3:渡り鳥とは
A3:夏冬で行ったり来たりする鳥
冬はオーストラリア、ニュージーランド、東南アジア。夏はシベリア。(夏のシベリアでは大量の昆虫が発生する時期なので、雛のエサになり、そこで子育てするのが渡り鳥の繁殖上有利とされる)
途上の休憩場所として南港野鳥園は大事な場所

6、渡り鳥の生態擬似体験
子ども達が4グループに分かれて、自分が渡り鳥になってエサを食べている様子をゲーム形式で擬似体験。
クチバシに似せた食器を選ぶ(じゃんけんで)
スプーン・ピンセット・長い箸・洗濯バサミ
アーチャンはピンセットのグループでした。
その食器=クチバシの形に似た鳥を図鑑から探し、グループの名前としました。
ピンセットは万能型のクチバシで、シギやチドリの感じで、いろいろなエサを捕まえやすく、アーチャンのグループが採ったエサの種類も数も一番多かったですね。
洗濯バサミはトウネンのような小さな鳥の感じ。干潟の表面の小さなヨコエビなど採るのに適している。
長い箸はオオソリハシシギのように、深い穴に住む虫を食べる鳥の感じ。
スプーンは少し採るのに苦労していました。
本を干潟に見立てて、そこにアオサ(布)やいろいろなエサをまいて、干潟のイメージ作り。
エサはゴカイ(輪ゴムをカットしたもの)、ヨコエビ(ビーズ状)、カニ(プラスチック)、巻き貝(ビス)

最初、4つのテーブルに1種類のエサがまかれ、グループの代表がひとりずつエサを採ります。アーチャンはゴカイを採りました。ちょっとファール気味。子ども達はワーキャー状態で楽しんでいます。

最後に、ひとつのテーブルに干潟を集めて、全部のエサを混ぜて採りました。

まとめ
クチバシの形が採るエサがうまく採れるようにさまざまな形に:適応
でもそれぞれがうまく一緒に生きている:共生

7、感想及び印象的な場面の描画
最後に、今回のプログラムで学んだことを振り返り、干潟と干潟の生物、野鳥、そして人間はどんなつながりがあるか、感想や印象的な場面の描画をしました。
アーチャンは図鑑など見ながら、いろいろな鳥がエサを食べているところ描いていました。これで2日間のプログラム終了、丁寧なサポートしていただき、とても楽しい時間感謝です。