「昭和・メモリアル 与 勇輝展」

アートエリアB1での活花ワークショップを終えて、帰路なんばで降りて高島屋へ。「昭和・メモリアル 与 勇輝展」を見ました。

「昭和・メモリアル 与 勇輝展」
http://www.takashimaya.co.jp/osaka/groundholl/index.html
高島屋のHPより

人形作家の与勇輝さんが、激動の昭和の時代、特に終戦前後の厳しい時代に生まれ生き延びた子供達の姿を制作。制作に込めた思いや、人形作りのプロセスなど、会場で映像が流されていて、とても分かり易い構成となっていました。
ほたるの墓の死別のシーンを思わせるような悲惨な場面や、芋泥棒する少年の姿などもあり、その情景が強くイメージされますが、でも人形の愛らしさから、また別の感情のようなものも生じてきて、不思議な気持ちになりました。
僕が敬愛する17世紀のフランスの銅版画家のジャック・カロの戦争画(三大戦争画とされる)のシリーズでも、絞首刑の遺体を吊るす樹のシーンで、遺体がすずなりになっている様が、たわわに実る果実のような表現となっていて、人間の感情はとても複雑なものと思います。
今日の展示で、眠る少女達の群像がとても素晴らしく、以前見た、森ノ宮のNEXT21ビルのエントランスに展示されていた、カプセルの中に眠る少女のフィギュアのこと思い出していた。あのフィギュアはどこへ移設されたんだろう。