「現代芸術創造事業 ブレーカープロジェクト 絶滅危惧・風景」

大阪城梅林で梅の香りを楽しんだ後、帰路心斎橋で降りて、大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室へ行きました。
通天閣界隈から西成区にかけてずっと継続して開催されているブレーカープロジェクトの参加アーティストさん達の作品展。

「現代芸術創造事業 ブレーカープロジェクト 絶滅危惧・風景」
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000104373.html

ブレーカープロジェクト
http://breakerproject.net/

現地でのイベントやワークショップへ家族で2007年頃から参加して楽しませていただいているので、サポートスタッフさん達も、アーチャンのこと我家の事覚えていてくださって、今日も会場で何名かの方から声を掛けていただきました。アーチャンもとても嬉しそう。
現地で見てきたものが多いし、展示として改めて見るのはどうかなと思いながら行きましたが、以外な程面白い展示構成になっていて、楽しめました。逆に言うとそれくらい通天閣から西成区周辺のキャラクターがアート飲み込んでしまうくらい強烈なカラーを発しているとも言える。
展覧会に参加されている5名の作家、グループの中で、美術館を意識したテイストで展示されている方が多かったですが、藤浩志さんは現地と同じような関りを美術館空間に対して行なっている(と僕が感じた)んじゃないかなと思いました。美術館というホワイトキューブな空間もまたローカルな、ひとつの場に過ぎないという静かな語り口のような。
でも、それぞれのアーティストさんの取り組みは通天閣周辺の強烈なキャラクターと混じり合って、異様なエネルギーを発していますね。
トーチカさんのライトを使ったドローイングによる人物の切り出しのワークショップは、大阪人の乗りの良さと優しさと映像のスピード感ドライブ感が良くて見飽きませんね。
さまざまなこだわりのあるシンボリックな存在を、表現のアイテムとして取り入れていく事で、とても日常的で親和的、かつ想像力の世界が混じり易いものとなっていて、現代アートのちからの一つの到達点が示されているように思いました。
素晴らしい試みが今後共継続され、この地域が大阪に明るい未来が訪れる事を祈念します。