奥田右一展

お昼前に信濃橋画廊へ行き、奥田右一展を観てきました。奥田さん在廊されていて、久し振りにお話する。20数年前の1986年に、信濃橋画廊のサマーフェスティバルという企画展の4名に僕も選ばれて、奥田さんと一緒に展示した事があり、それ以来の交流。
今も大阪芸大で教えておられて、カーチャンもOBなので、しばらく学校話。
サマーフェスティバルの時の奥田さんの作品は、スクラッチ的な手法で繰り返し、絵具を紙に塗り、グシャグシャにして、また絵具を塗りという工程を繰り返して、偶然性と意図的なイメージとがクロスするような作品群でした。今回の作品について、詳しくお話を聞く時間が無くて、僕の想像からですが、スクラッッチではない手法ですが、何らかの形で偶然性を取り込みつつ、その偶然性と意図的なイメージとがクロスするような方法論の延長上で、よりイメージの領域の持つ割合が大きくなってきている、そんな印象を受けました。
たまたま、北海道の稚内北星学園大学の創立10周年イベントの一環で画廊回りウェブ中継(担当は、現代アート中心に紹介活動されている小吹隆文氏)というのが、昨日あったらしく、奥田さんの作品も中継されたらしい。録画も出るらしいですが、探してもまだ見つからないので、また後日紹介できればと思います。
20数年前には、こんな風に現代アートの情報がリアルタイムに手に入るという事は、ネットも無いですから当然なくて、面白い時代に突入してきていると感じますね。