Art Court Frontier 2010 #8

国立国際美術館を出て、食事後京阪中之島線天満橋へ行き、それから川沿いに少し散歩してアートコートギャラリーへ行きました。推薦者による12名の作家たちの展覧会。水都大阪2009の時に水都体操されていた、キスヒサタカさんが古着使った球入れ遊びのワークショップをエントランスのところでされていて、挨拶。このはなでのワークショップにも行ったので、覚えていてくださったのですが、アーチャン人見知り強いので、なかなか参加できないでいました。でも、しばらくすると熱中しはじめ、最後には飛び飛びで球入れして、1球だけ入って大喜びでした。誰でも思いつきそうなアイデアに見えるけれど、誰もやったことないようなアートのようなアートでないような、そんな堅苦しい意識さえも無効にするような不思議な雰囲気のキスヒサタカさん。謎の人物。
会場の中庭はネットで囲われていて、そこに蜜蜂の巣箱が円形に並べられていて、蜜蜂がブンブン飛んでいました。カーチャンがそこにカメ虫見つけて、アーチャンもカメ虫が何故か凄い好きなので、中に入って見たがりましたが、置いてある帽子とネットがアーチャンにはサイズ合わないし、断念。これも埋橋幸広さんという養蜂家アーティストみたいな方の作品でした。2004年頃に見たNHKの番組「地球に乾杯「パリの空の下 ミツバチが舞う」− もうひとつの“花の都”」を思い出した。ノンヒューマン環境論的なテイストであろうか?顕微鏡使って花や蜜蜂の肉眼では見えない極微の美しさを感じるのは、方法としてストレートすぎるようにも感じる。離れてみるとナチュラルで近づいてよく観ると気持ちの悪い物で(それもまた美であるが)出来ているイメージは、僕は好きな世界であるけれど、顕微鏡使わないで、人間の持つ幻想のちからを使って欲しいような。
その時のメモ

「地球に乾杯「パリの空の下 ミツバチが舞う」− もうひとつの“花の都”」

15歳のチェロ好きな女の子が、蜂の飛ぶ音とチェロの音が似ているから好きだ、チェロから蜂が飛んだらどんなに素敵か?とイメージしたら、先生が具現化してくれた。チェロを蜂の巣箱にして、中が覗けるように裏側が透明プラスチックになっている。人との付き合い方の上手くいかない少女は蜂に語りかける。6年後再会して、先生も少女のことを自分と同じ感性と直観していたと告げる。

その他、印象的な作品。
大西康明さんのインスタレーション。体積の裏側という吊下げられた薄い皮膜。何となくサクラダファミリア教会を設計したガウディの吊下げ模型を連想。ここでは皮膜ではなく、それを支える無数の吊下げの黒い糸のような樹脂のようなものが目立つ形態になっている。以前、国立国際美術館で観た塩田千春さんの強烈な糸の作品のようなテンション掛かり過ぎて気持ち悪いようなテイストでもなく、ガウディの突き詰めた信仰心のようなものでもなく、ただふわっと浮いているような。紙風船のような軽い笑える感触は僕は好きですね。

Art Court Frontier 2010 #8
http://www.artcourtgallery.com/images/exhibition/2010/exhibition_2010_0625_acf.html
アートコートギャラリーより引用