音の城♪音の海 SOUND to MUSIC

午後、神戸新開地の神戸アートビレッジセンターへ行き、療育園のお友達だったブンちゃんが参加されていた音遊びの会さんのライブと今までの活動のドキュメント映画のプレミア上映会を観てきました。
ライブのメンバーには載せていただいていましたが、ワークショップに参加出来ていないし、最近アーチャン時間が決まっている事への行動がうまくできなくなって、間に合わなかったりで、アーチャンは今日も練習参加が出来ませんでしたので、観客として見るだけにしました。
会場は満員で温かな雰囲気に包まれていました。
午後1時から音遊びの会のライブがあり、ビッグバンドあり、いろいろなメンバーの組合せで短い演奏ありと、次々と新しい音の経験があって、あっという間に1時間が過ぎ終了しました。
短い休憩の後、映画の上映会があり、今さっきライブ演奏していたメンバーたちがプロのミュージシャンと協働して変化していく様を普段のワークショップとステージでの演奏の映像を交互に混ぜていく事で、こちらにもよく伝わる構成となっていました。
やはり元気だった頃のブンちゃんの映像を無意識に探してしまう。
映画の中の演奏のシーンに対して、会場から自然と拍手や声援、突っ込みの声などが挙がり、映像ではあるけれど、ライブと変わりないような不思議な体験。
上映会の後、音遊びの会+服部智行監督のトークがありました。
音遊びの会は2005年ごろから活動を開始されて、エイブルアートオンステージの参加団体に採択されて、最初の頃からドキュメントの映像記録を採られていたらしい。
障害のある子ども達にとって、生きていく上で、おそらく親や周囲の人からの愛情を得る事と同時に、自己肯定感を得る事がとても大切なことと思いますし、このような形で、ライブをすると同時にそのドキュメントを、演奏している姿をまず自分自身で観ることは、とても良い作用をするだろうなと感じました。自分の娘を見てきた印象としても、自分のしていることを外部化、メタ化して捉える事がおそらく苦手なんだろうなと思いますし、自分のしていることを映像のちからでより明解に知ることは最高の自己肯定感に繋がっていくと思います。
映画の冒頭のところで、ワークショップ始める前に沼田さんから「フリーインプロヴィゼーション」と障害者の表現の親しさ的なお話があり、今までされてきた活動の大きな流れのようなものの理解が拡がりました。トークの中でも印象的なシーンとして語られていた、音の城のライブの一場面、窓際の少女がトーンチャイムを鳴らし、それにミュージシャンがピアノで答える楽しい場面、その流れで、取り囲むメンバー達が写され、最初は無反応だったのが、最後にはピアノに向かい、バッハの曲を弾きはじめる。どんな風に進んでいくか、まったく予想はつかないところと、でも全てがでたらめにやっていることではなくて、ある程度音楽の基礎的なことされていた上で、沼田さん言われた「フリーインプロヴィゼーション」的なイメージも、感覚的に、そして意識的に理解してされているところが混じっているような、素敵な場面でした。
それと、ステージを用意すると、この子達はできるんです的なお話もあり、こちらも確かにそうだなと感じました。今日も映画の途中で、アーチャンは楽しくなって足でリズムとって床を鳴らし始めたのですが、僕も映画に集中していて、あまり見ていなくて、気付かなかったのですが、床ではなく前の座席を蹴っていたようで、座っていたお兄さんがちょっと止めて下さいと注意してくださった。申し訳無いですとこちらもお詫びして、アーチャンに注意して事は済んだのですが、アーチャンしばらく固まっていましたね。マナーとかなかなか理解させるのも難しいところ、喜び感ではじけたいところ、これが用意されたステージであれば、自由に好きなだけ、はじける事が出来て、注目も浴びて、と良い循環になっていく。
大友さんの枠を用意することで自由な表現が的なお話ともつながる。
素晴らしい経験でした、音遊びの会の皆さん、映画を自主制作された皆さんに感謝。
そしてこのような出会いの縁をつくってくれたブンちゃんと御家族にも感謝です。

音の城♪音の海 SOUND to MUSIC
公開記念プレミア上映会+ライブ
2010.6.6(日) 神戸アートビレッジセンター
音遊びの会+服部智行監督舞台挨拶あり
http://www.k3.dion.ne.jp/~rii/scheduletop.html

音の城♪音の海 SOUND to MUSIC
http://www.otonoshiro.com/

音遊びの会
http://www.k3.dion.ne.jp/~rii/

「映像の力で診断士の価値を高める」
服部智行監督は映画製作と中小企業診断士を並行してされてるそうです。ユニークなインタビュー。
http://j-net21.smrj.go.jp/know/s_hiroba/kaleidoscope_12-1.html

自由に演奏楽しむ 知的障害者と音楽家が即興楽団 http://www.kobe-np.co.jp/news/kurashi/0003058238.shtml
神戸新聞より引用

音楽誕生の瞬間、障害の子と立ち会う「音の城♪音の海」
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201005210301.html
朝日新聞より引用