レゾナンス共鳴 人と響き合うアート展

5連休の3日目。午後、天保山サントリーミュージアムへ。会場構成が20名の作家それぞれに一つの部屋を割り当てて、部屋と部屋とは暗幕で仕切ったりしてあるので、何となく画廊のスケールの連続したもののように感じました。解説等も懇切丁寧な内容で分かり易く(もしくは分かり易過ぎる)されています。共鳴というテーマに近いものとして、どうしても映像作品や環境音楽的なものが多いような印象がありましたが、作品解説シートを後で確認すると4作品だけでした。
暗くて狭い部屋を行き来しつつ、自分にとって、最初のアート的なものとの共鳴の記憶は何だっただろうと思い返していると、中学生の頃に京都でのゴヤの大掛かりな展覧会で見た、黒い絵の部屋の再現展示かなと。共鳴というより衝撃。「砂に埋もれる犬」などは解説は要らないだろう。こんな壁画に囲まれて生活できるのか、と素朴に思ったりもした。ゴヤのこれらの作品の意味を自分なりに理解できるようになるのには、それからかなり時間が必要だった。
今日の展示の雰囲気にも似たテイストを感じるところがありますね。
3番目の部屋のポールマッカーシーの人形にマヨネーズ塗りたくって、しごきまくる映像はアーチャンにはNGなのですぐにパスしたが。作品解説シートには、「私たちはある種のカタルシスを得ることとなる」と書いてあるが、「私たち」と括るのは安易に過ぎるのではないか?

レゾナンス共鳴 人と響き合うアート展
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html
天保山サントリーミュージアムより引用