「絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から」

どこへ出掛けるか迷っていて、朝日友の会のカードの有効期限が近づいてきているので、使える展覧会へ行く事に。
昼食後、国立国際美術館へ行くと、出展作家さんのライブがあるとの事で少し覗いて見ましたが、大音量で5分でギブアップ。1時間くらいやっていたようですが、最後まで聴いていたら難聴になるのではと思うくらい。展示されている作品のテイストも含めて、カーチャンと会場で「学祭みたいやな」と。
でも、印象に残る作品もたくさんありました。全体を通して感じる、不安感のような、悲しみでもなく、怒りでも無いような、鬱屈とした感情は、僕はアートのちからのように感じます。僕は、離れて見た時に自然なイメージで、近づいてよく見ると気持ちの悪いようなイメージの絵画が好きですね。

印象的だった作家さん
加藤泉=胎児のようなキャラクター、コミュニケーションは皮膚もしくは臍の緒のようなチューブのようなものを通して行なっているようなイメージ。
町田久美=不気味なデカイ顔、子供?の眼から神経のようなものが、流れ出し、仰向けの母?の顔に流れ込む。頭や体の部分がどの絵も微妙に剥がれていたり、肥大化している。
草間彌生=植物のような、記号化された顔、眼だけが増殖し始める。顔の輪郭が植物の蔓のように延びて、物質化もしくは生命体になっている。
中山玲佳=レリーフのような厚塗りの黒い枝。法則に従って伸びていく姿と、コントロール困難な絵具の流れとが混在している。
松戸洋=ランドスケープのような装飾のようなタブロー。大きさの限界をわずかでも超えると、人はそこに美を感じるのは何故なのか?と思う。

「絵画の庭─ゼロ年代日本の地平から」
http://www.nmao.go.jp/japanese/b3_exhi_beginning_garden.html
国立国際美術館より引用