物からモノへ モノ学・感覚価値研究会展覧会

こころの未来研究センターでの療育の前に、お昼御飯食べて(アーチャンは大学内のレストランのお子様ランチがお気に入り)から京都大学総合博物館へ行き、「物からモノへ」展を見ました。
科学、宗教、芸術など異分野の研究者さんやアーティスト達の多様な、「物からモノへ」のイメージの展示、提言。
子供対象のワークショップも、連続して開催されるようですので、大阪からだと、少し時間的にきついですが、参加できるものがあればしてみたいと思いますね。
展示はそれぞれ興味深いものばかりで、時間がなかったので、じっくり見る事はできませんでしたが、希望を言えばガラスケース越しではなく、物を直接見てみたいと感じます。少し前に国立国際美術館で見た、「杉本博司 歴史の歴史展」の嫌な部分を連想してしまいましたが、今日の展示は、それとは異なり、アーティストの超越的な視点が強調される事無く、あくまで物と人の関係を通じて、それが心の変容を産みだす様の多様さを感じました。
小清水漸さんの鉄のスクラップが部分的に磨かれて、刃物のような有用性を帯び始める瞬間のようなオブジェが印象的でした。
展示レイアウトというのか、案内が曖昧なところがあり、展示物と思っていた織田信長豊臣秀吉など歴史上の人物達の書状が、帰宅後リスト見てみると載っていなくて、どうも常設展示物なのか、よく分かりませんが、でも一番印象に残ってしまったのは、織田信長の書状の墨の濃さと筆跡の強さ、保存状態の美しさなどでした。言語、炭素、紙、権力などその一枚に物質と人との関係の全てが込められている。

物からモノへ モノ学・感覚価値研究会展覧会
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0011.html
京都大学総合博物館