こころの未来研究センターにて療育

午後2時30分から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。今日もいつもの担当のITさんとIDさんに見ていただきました。

今日の課題
1、パソコン課題 
2、かたちのまね REYの複雑図形
3、たんごをよもう(6もじ 7もじ)
4、漢字でジェンガ

療育の部屋の奥にプレイルームが備えられていて、僕達夫婦はそこで待機。(僕は午前中調査の仕事で現地合流)

1のパソコン課題は、前回までよりも文字数が増えていますが、やっていくうちに慣れてきたようです。
1〜3回(3文節)、4、5回(4分節)、6回(5文節)
1回目13、2回目13、3回目19、4回目13、5回目17、6回目20でした。
2、かたちのまね REYの複雑図形の課題は、1回目、検査用の図形を見て模写をして、2回目は見本を見ないで思い出しながら再現しました。
手本を見て描いてもかなり歪んだものとなっていて、大きなまとまりをまず描いて、細部には注意がいっていないような感じらしい。特徴的な顔のような丸いシンボルも気付いていないのか描いていませんでした。
思い出しての再現も、さらに変形が大きくなり、中に描かれているギザギザ模様も分離して描いていました。
複雑な図形を見て描くのが苦手という感じではなく、独特な処理をしているという印象らしい。
親としての今までのアーチャンが描いてきたものを見てきた印象としては、最初に全体像のイメージを捉えて、そこから各部分を立体的なパーツとして分離して切り出してきて、ちょうどプラモデルの部品のように描いていくようなところがありますね。でも最近少しずつですが、普段良く見慣れている立体(例えばマグカップのようなもの)は、以前は上から見た丸い縁と、横から見た円筒の側面図のように、切り離されて描かれていたものが、滑らかにつながって描くようになってきているので、変化があるように感じています。
今日のREYの複雑図形の課題も、おそらく抽象的な形で、処理が難しかったのかもしれません。

3の、たんごをよもう(6もじ 7もじ)課題は、モニター上に0.2秒間表示される単語を見て回答するもの。

6文字課題
うんどうかい→どうぶつえん(×)
おじいちゃん→うどんちゃん(×)
てんとうむし→とうむし(×)
ほうれんそう→そう(×)
ブロッコリー→コマ(×)
カレンダー→ダーツ(×)
ブランコ→コ(×)
ヒマワリ→ヒコウ(×)
7文字課題
しょうがっこう→うちわ(×)
しょうぼうしゃ→ほうよし(×)
にゅうがくしき→(×)
どうぶつの名前の場合
くま(○)、さる(○)、いぬ(○)、ねこ(○)、うさぎ(○)、いるか(○)
パンダ→ほた(×)
ペンギン(○)
らいおん→ほっきょくぐま(×)
かたつむり→かたぐるま(×)
かぶとむし→むし(×)

脳が文字などを認知していくプロセスは現在かなり判明しているらしく、一部解説いただく。
初めて見る文字など
1、最初、視覚野で処理して単語の形を見る。
2、次に39野(角回)で文字と音の変換を行う。アーチャンの場合、ここの能力が二文字くらいではないかとのお話。
3、ウェルニッケ野
4、最後にブローカ野で発話という流れ。

これが知っていて慣れている文字などの場合は
1、視覚野で処理
2、ここが初めて見る文字の場合と異なり、37野で、イメージも含めて、まとまりのあるものとして捉える。
3、4は同上という流れ。
あーちゃんの場合、知っている単語であれば、4文字くらいであればできる様子。使える単語が増えるように、繰り返し普段の生活でトレーニング必要(可能性があると解釈)

4の漢字でジェンガの課題は、漢字カード(一文字)を見て、答える事でアーチャンとIDさんとで競争して、ジェンガ遊びしました。
漢字は、形象文字なので、イメージ含めての処理という事で、37野で処理をしているらしい。回答を見ると、やはり普段の生活の中で馴染みがある漢字の場合、よく覚えていて、答えているので、それは明るい方向として考えられるようです。

回答できた漢字
先(先生からの連想か)、金、火(曜日かな)、犬、川、口、音(名前から、でもヒントあり)、雨、三(住所からの連想か)
間違えた漢字
九、気、左、見、下、王