「近親婚の繰り返しで断絶」=スペイン・ハプスブルク朝−遺伝学者

カルロス2世の肖像画を描いたスペインの宮廷画家のファン・カレーニョ・デ・ミランダさんは、このblog日記でも何回か紹介しましたが、アーチャンと同じ疾患のprader-willi症候群児とされる少女の肖像画を描いていて、画家自身のことも含めて、とても気になる時代ですね。この時代、ベラスケス始め画家達は多くの障害者の肖像画を描いていますし、時代の雰囲気がどのようなものであったのか、知りたいとも思っています。最初はとても崇高なイメージを期待していたのですが、実際はそうでもないようです。最近の日本のメディアの例えばサイエンスミステリーのような番組での障害者の紹介のあり方などを見ても、基本的に興味本位でしかないように感じますし、時代は違ってもあまり基本的なところは変わらないのかもしれません。

中世から欧州各地を支配したハプスブルク家のスペインの王朝(1516〜1700年)断絶について、近親婚の繰り返しで発症する遺伝子疾患が原因だった可能性が高いとの説を同国の学者チームがこのほど、米オンライン科学誌「プロス・ワン」に発表した。スペイン・ハプスブルク朝最後の王カルロス2世(1661〜1700年)は体が小さく病弱で内臓疾患や血尿に悩んだ。2度結婚したが性的に不能だったとされ、世継ぎがないまま死亡。仏ブルボン家にスペインの王座を渡す結果となる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090504-00000023-jij-int
yahooニュースより引用

The role of inbreeding in the extinction of a European royal dynasty.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19367331?ordinalpos=1&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum
pubmedより引用