小袖 江戸のオートクチュール

家族で家を出た時は万博公園のいろいろなイベントに行く予定で、シートとかいろいろ用意して出掛けましたが、寒いし風が強いしで、地下鉄に乗った時点で、行き当たりばったりの我家は行き先を変えて、天王寺公園大阪市立美術館へ行きました。これはカーチャン見たかった展覧会らしく、実際なかなか見ごたえのある展覧会でした。
特に江戸時代の人々がいかに貴重な着物や布地を大切に丁寧に扱っていたか、小袖から僧侶の袈裟に作り変えたり、裂地にしたり、再度小袖に再生したりと、手が入っていくプロセス自体が美しく感じられる。たまたま偶然、昨日拝見したE-maのギャラリーでのStewart Russellさんの展覧会『THE AESTHETICS OF SAVING/無駄にしない美学』で、そのようなコンセプトお聞きしていたことで、より強く印象に残ったように思います。
童子の着物の解説のところで、背中の縫い目から魔物が入ると信じられていたので、童子の着物は背中で接がないで、飾りの縫い目だけがシンボリックに刺繍されていて、その願いの気持ちもとてもよく伝わってきました。吉祥紋を身にまとうことについて、現代のブランドもののデザイン連想する。

小袖 江戸のオートクチュール
http://www.city.osaka.lg.jp/museum/page/0000024057.html
大阪市立美術館のホームページより