こころの未来研究センターにて療育

午後3時から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。今日も担当のITさんとIDさんのおニ人で見ていただきました。

今日の課題
1、パソコン課題 
2、ひらがな よみかき ちいさな「ゃゅょ」
3、きいてこたえる
4、図形のクイズ

療育の部屋の奥にプレイルームが備えられていて、僕達夫婦はそこで待機。

1のパソコン課題は、いつもよりたくさん文字が打てたらしく、最初9文字であったのが最後は21文字までできたようです。
2の、ひらがな よみかき ちいさな「ゃゅょ」の課題は、ペンタブに直接ペンで描ける新しいシステム。画面上の薄く描かれた「きゃ」をペンで上からなぞります。次に白紙の状態でそれを写します。見本ではフォントサイズの差を極端につけているのですが、それを写すと、おおきな「き」も、ちいさな「ゃ」も同じ大きさで描いてしまいます。
「しゃ」は何故か発音を「きゃ」と言ってしまい、それに引っ張られて、画面にも「きゃ」と描いている。
3のきいてこたえる課題は、最初二語文の設問を文字で表示し、それをITさんに読み上げてもらい、次に質問の文字が出て回答するという流れ。
「きょうは、はれだ」「きょうは、なに?」以前はこの課題には回答できなかったが、「きょうは、は・・」とヒントを与えて回答できたらしい。
その後、「そらは、あおい」「いぬは、どうぶつ」「ねこは、どうぶつ」「ゆきは、しろい」など順次同様に回答。
次に三語文の課題にして同様に回答。
「2は1より大きい」「かえるのこどもはおたまじゃくし」「あさたいようがのぼる」「きつねのあしはながい」
次に二つの話を記憶して問いに答える課題。
しろくまはしろい」「てれびはおもしろい」の次に「しろくまはなに?」と問うと、最後に聞いた「おもしろい」という言葉に引っ張られて答えてしまうようだ。アーチャンの場合、短期記憶の容量が小さいということと、ことばの最後の部分を覚えやすい(近接効果)の為と思われるとの事。繰り返してみたが、同じように間違えた様子。でも、他の設問で、モニターの文字を見ながらすると何とか回答できたようで、良くなってきた様子。
4の図形クイズは、重なり図を認知できているかいないかの確認。やはり重なり図としての認知はうまくできていない感じですね。自己を中心とする座標系に変異があってうまく処理できていないのか、この辺りはprader-willi症候群に共通して言えることなのか、アーチャンだけの現象なのかまだ分かりませんが、この子たちの精神面の不安のようなものと、自己描像の不安定さとは深い関係があると思いますし、その部分の認知障害発達障害があるとして、様々な療育的なかかわりや、アートセラピー的なかかわりを通して、よくなっていけば良いなと思います。

1と2は、立体の後ろに棒を置いて、どう見えているか絵を描かせる方法。

3は透明な箱の場合。

4は箱の前後に棒を置いた場合。

5は立体の後ろに棒を置いて、それを真上から見たときはどちらかを二択で選ばせる課題。

6は立体の前後に棒を置いて、それを真上から見たときはどちらかを二択で選ばせる課題。これは正解していました。