今年の振り返りと来年のこと

先週末で仕事も終わり、今日はゆっくりこの一年間にあったことなど思い返していました。昨年の末に書き込んだ同じようなメモhttp://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20071231/memoのうち、達成できたこと、出来なかった事など点検し、来年やっていきたいことなどまた記しておこうと思う。

1、アートセラピー的なこと
アーチャンもいろいろと出来る事が増えてきたし、継続してやってきた陶芸制作をベースとしながら、多くの方のサポートを受けて、今年はたくさんのワークショップに参加してみました。今日数えてみると、全部で49のワークショップに参加していました。4月までは青少年会館での陶芸制作を毎週やっていて、そこがメインでしたから、4月以降で、49ですから、ほぼ土日は毎週何かワークショップしていた感じですね。
そこで出会った方々と、その後もいろいろな形で交流させていただく機会もあり、とてもありがたいことと感じています。御蔭でアーチャンも行動面、情緒面が安定して、毎日を楽しく過ごせている様子です。僕もカーチャンも年齢的にもうそんなに若くないし、まだ体力のある今のうちにハードにいろいろやってみようと思っています。来年は今年得たいろいろな経験から、少しテーマを絞ってやっていこうと考えています。アーチャンといろいろやってみて、この子たちの特性というのか、傾向として物を集めたり拾ったりすることがとても好きな様子なので、それと自然や生き物との交流も同時にできるような、浜辺のビーチコーミングや林道のハイキングとアートセラピー的なこと融合させて、やってみたいなと思います。僕が過去に手掛けてきたランドスケープ的な仕事のところに少しずつ一緒に行って見て体験させることも楽しみのひとつですね。
2、アートボランティア的なこと
これは地域の障害者会館での絵画教室の講師にカーチャンが秋から行くようになり、そこをきっかけに、アーチャンを含めた多くの子供達にアートセラピー的な関わりの素晴らしさを伝えるようなことができればと思っています。近い将来の自分自身の仕事のあり方も含めて、福祉とアートの方向を目指していきたいと考えています。
3、行動療法的な関わり方の資料作り
これは、今年もまったく何も出来なかった。でもだんだんと、行動療法的な事を意識した関わり方よりもアートセラピー的な、作る喜び、それを誰かにプレゼントしたりする喜びの輪の環境の中にこの子たちを巻き込む事で、日々の生活のリズムを作り出すことの方が良いと感じていますし、特に我家には向いていると感じ始めているし、そのことで、成人以降も自分で時間のコントロールなどもある程度できるようになっていくのではないかなと期待し始めています。結果的にアートセラピー的な関わりの中で、コミュニケーションを深めたり、協働作業をすることで協調性が生まれたり、この子達が好む事や嫌う事なども見えてきて、行動療法的な関わりをしているのかもしれないと思います。
4、prader-willi症候群の脳のこと
今年から本格的に京都大学の、こころの未来研究センターさんの療育に参加して、発達障害のサポートしていただきました。今まで断片的に少しずつ理解してきたアーチャンの特性を様々な方法で検査していただくことで、短期記憶の弱さ、チャンク数など明瞭にしていただきました。そのうちWISC検査の結果について、小学校、療育園、病院への配布の許諾もいただき、情報の共有化が出来た事も良かったことと思います。
大阪発達総合療育センター(療育園)さんでのサポートも継続していただき、小学校、京都での療育と相乗効果で日々変化成長しているように感じます。
それぞれの施設での療育は学習と遊びの要素が融合している感じで、様々な遊びを通じた刺激がアーチャンのこころに良い作用をしていると感じます。
5、prader-willi症候群の治療法開発につながること
来年から慶応大学さんのips細胞の研究に参加する予定ですし、大きな進展が期待できますね。まず諸症状の原因メカニズムを解明していただき、治療法開発につながって欲しいですね。