こころの未来研究センターにて療育

午後3時から京都大学の、こころの未来研究センターにて療育を受ける。今日から新しい教室に移動、アーチャンは最初環境が変わった為か慣れるまで時間掛かった様子でしたが、すぐに馴染んだようです。今日は担当のITさんとWさんのおニ人で見ていただきました。

今日の課題
1、パソコン課題
2、ひらがな どれだけ書けるかな
3、文章いろ塗り&読み
4、どうするゆうきくん

療育の部屋の奥にプレイルームが備えられていて、僕達夫婦はそこで待機。

1のパソコン課題では、表示される二つの文字をキーボードで同時にひらがな入力しようとして、右手側が先に動くのか、何度も連続して同じ文字を入力してしまい、時間が掛かった様子。
2のひらがな どれだけ書けるかなの課題は、ほぼ全部正解。空欄のあかさたな、も自分で言って書いている。自宅で持ち帰ったプリントで練習していた事もあり、かなり進歩している。もうしばらく、ひらがなで練習してカタカナに移る予定。
4のどうするゆうきくんは、友だちから借りていた本の表紙を破いてしまったときの対し方について。画面上に二択で設問が表示され、正解と思われる方を支持する課題は、全問正解。社会性の理解がよくできているので、今後も継続して取り組む予定。

療育の後、ITさんに先日の動物園での映像ワークショップで企画運営されたremoさんから指摘されたアーチャンの視覚の傾向http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20081203/workshopについて、関連していろいろ調べた内容について意見をお聞きしてみました。
最初に、ぴくぴくするような対象やチカチカするような映像に反応しているのかもしれないと予想して、点滅刺激や光刺激と知的障害の関連について検索してみました。するとやはり関連して研究している人たちが居て、かなり以前から試行され、具体的な方法論としてまとめられていました。それらは「スヌーズレン」と呼ばれているようです。感覚統合療法の一種のような感じですね。youtubeで検索すると具体的なイメージの分かる映像が一杯出来てきますね。

スヌーズレン (Snoezelen) とは、重度知的障害者を魅了する感覚刺激空間を用いて彼らにとって最適な余暇やリラクゼーション活動を提供する実践であり、またそのプロセスを通して構築されてきた理念でもある。
スヌーズレンという用語は、オランダ語で「クンクン匂いを嗅ぐ」、「うとうとする」という用語を組み合わせた造語で、外界を探索することや心地よくまどろむ状態を示すものである。
スヌーズレンの実践とは、障害を持つ人々(スヌーズレン利用者)にとって受け取りやすい感覚刺激に満たされた物理的環境、そして利用者と支援者が楽しみや安らぎを共有できる雰囲気のなかで、利用者が自分にとって意味のある活動に携わることである。
この実践は、1970年代、オランダにて始まったが、現在ではヨーロッパを中心に全世界へ広がってきており、日本においても重症心身障害児・者施設や知的障害児・者施設を中心に試みられつつある。

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%83%B3

視覚だけでなく、アロマや音楽、おもちゃなどあらゆる気持ちの良い刺激を用いてひとつの環境を作り出しているようです。とりあえず、先日から気になっているのはアーチャンの場合は、視覚刺激の事で、眼球運動に関連するとすれば、EMDRのような眼球運動をベースとした心理療法的なものにも関連するのではないかと想像します。
ITさんにそれら関連する資料をお見せしてお聞きしてみましたが、具体的に反応が見られたということであれば、探求する意味はあるのではないかとのお話で、またアドバイスがいただけるかもしれません。
我家の場合のアートセラピー的というのか、遊びともの作りを中心とした関わり方とつなげていけば、とても有効な方法になりそうに感じています。万華鏡のような視覚刺激も関連しているのかもしれないですね。